本好きPeopleのトラックバック企画に参加します。
小学校の図書室には、大変お世話になりました。
今から考えると、古い本ばっかりだったし、大して冊数も多くなかったけど、
今ここにある“本好きな私”の基礎的部分は、
ぜーんぶこの図書室で創られたんだと思う。
思いつくままに。
『ガラスのくつ』(ファージョン)、全集に入ってた『クォ=バディス』、
漫画まじりの『エジプト十字架のひみつ』、『長くつ下のピッピ』に
「赤毛のアン全集」。
そして、なんと言っても『天の車』(上種ミスズ)!!
タイトルを見る度に、図書室のお気に入りの場所−ベランダと本棚の隙間−で、
カーテンのホコリの匂いを嗅ぎながら、読書したあの頃が甦ってくる。
数年前に、懐かしい思い出の本を、文庫版ながら入手。
「確か「天の車」ってトンでもないモノだったのよね…」と
さっそく記憶との参照作業。と。ガーン。ぜんぜん違うじゃーん(汗)。
(そう。「天の車」を
リヤカーだと、思い込んでたのよね^^;)
物語は“ギリシア神話に始まり、古代ヨーロッパを舞台に民族の争いを
壮大なスケールで描いたSFファンタジー”で、講談社児童文学新人賞受賞作。
作者の上種さん、あと1作しか書かれていないのが、とても残念。
反対に「子供の頃に出会わなければ良かった」本は、『宮澤賢治童話集』。
本好きの父が「いい本だから読め!」と『坪田譲治童話集』と共に
購入してきた本で、小学2年の頃には、もう家にあったと思う。
今見ると、司修さんの手になる装画がとても美しく、
子供向けにしてはよく出来ている本なのだけど、いかんせん、私は幼かった。
半ば読書を強要されたというのもあるんでしょうが、
「宮澤賢治=怖い」
と、刷り込まれてしまったようで(苦笑)。
違った出会い方をしていれば、もっと好きになれたかもしれない>宮澤賢治。
そう、私は宮澤賢治が苦手なの(笑)。