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伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と襲撃』

陽気なギャングの日常と襲撃―長編サスペンス
陽気なギャングの日常と襲撃―長編サスペンス伊坂 幸太郎
祥伝社 2006-05
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人間嘘発見器・成瀬、演説の達人・響野、天才スリ・久遠、正確無比な体内時計の持ち主・雪子。史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。しかし…。「陽気なギャングが地球を回す」に続く第2弾。

大好きな伊坂幸太郎さんの、大好きな4人組が活躍する作品の続編がついに発売ですよ!
もう読むっきゃない!
読書予定をすっとばして、届いてすぐさま、読んじゃいました。
前作から1年ちょっと後が舞台なんですが、史上最強の天才強盗4人組の魅力は相変わらず。
変わらないばかりがパワーアップしているみたい〜。
(響野と久遠の掛け合いには、何度吹きだしたことか!くすくす)
だけど、彼らが活躍する肝心の物語が、私には魅力的に思えなかったのよね。残念ながら。
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author: 七生子
作家あ行(伊坂 幸太郎) | permalink | comments(8) | trackbacks(10)
 
 

伊坂幸太郎『終末のフール』

終末のフール
終末のフール伊坂 幸太郎
集英社 2006-03
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あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集。

読まなきゃいけない本があったのに、読みたくて読みたくてたまらずに
発売されたばかりの伊坂さんの新刊を、さっそく読んじゃいました。
ああ。なんて素晴らしい作品集なんだ!ものすご〜く良かった。読めて幸せ(*^^*)。
読み進めるごとに、じんわり静かな感動が胸に広がり、
心の奥底から熱くこみ上げてくるものが。感極まって泣いてばかりだったですよ、私。
『魔王』を読んだ時に強く感じたメッセージ性を、この作品でも強く感じたんですが、
もしかしてより深化させた作品なのかもしれません。

「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されてから5年。
発表直後の混乱―恐怖心に駆られた人達が引き起した殺人、放火、強盗などにより、
社会から秩序がなくなった―は小休止して落ち着いたものの、タイムリミットまであと3年…。
「最後の時」がより身近に迫った、仙台市内のヒルズタウン仙台の住民たちの
喜悲こもごものドラマを優しく力強く描き出します。
「終末のフール」「太陽のシール」「篭城のビール」「冬眠のガール」「鋼鉄のウール」
「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」の8編が収録された連作集ですが、
作品同士がより密接に濃厚に絡み合っている感じがします。いろいろな意味で。
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author: 七生子
作家あ行(伊坂 幸太郎) | permalink | comments(14) | trackbacks(20)
 
 

伊坂幸太郎『死神の精度』

死神の精度
死神の精度
伊坂 幸太郎
「俺が仕事をするといつも降るんだ」 クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。音楽を愛する死神の前で繰り広げられる人間模様。『オール読物』等掲載を単行本化。

待ちに待った伊坂幸太郎の新刊は、
文字どうりの「死神」が主役の作品が6編収録された作品集。
死神の仕事とは、派遣された先の死の対象となる人間を1週間観察し、
死を与えるかどうかを判断すること。
(大体は「可」となり、8日目に死に至る。合掌)。
収録の6話とも、死神の目を通した対象者と過ごすその1週間の出来事で、
些細な謎解きが織り込まれているものの、現実と非現実のバランスが絶妙な
いつもの伊坂ワールドそのもの!!
死を描きつつも重たくも暗くならないのは、
音楽好きのちょっとずれてる死神、千葉のキャラクタのおかげなんでしょうね。
時には仕事そっちのけで音楽に聞き入り、対象者とのズレてる会話に
ついにっこりさせられちゃう千葉のとぼけたキャラが、かな〜り好み(*^^*)。
死にたくない人間にも死を与えちゃう残酷で非情な死神なのに。むむむ。

好みだったのは「恋愛で死神」「旅路を死神」「死神対老女」の後半の3作品。
特に「死神対老女」、そのラストシーンの美しさといったら!!!
と同時に、細かな伏線の存在に気づかされ、思わず「やられた!」と叫びながら
にんまりすること、間違いなし!
(ちゃんと収録された順番に、作品を読みませう)
そうそう。既出作品とのリンクを見つけるのも、伊坂作品ならではの楽しみだけど、ご安心ください。この作品でも、ちゃーんと用意されてますから!にんまり。

死神に張り付かれちゃった人間の人生、ドラマを描き出すことこそが、
この作品の主眼なんでしょうね。
死が最後に待ち受けているからこそ(その事実を知らないからこそ)、
彼らの叫びが胸に痛く、彼らの何気ない行動の一つ一つが切ないのだ。
「死神の精度」や「恋愛で死神」「旅路を死神」なんか特に。
どのお話も「その後、どうなったんだろう?」余韻がいつまでも残るのよね〜(涙)。

ドカンと読み応えのある大作がそろそろ読みたいし、
そうかと思って期待してたのに裏切られちゃった感がなきにしもあらずだけど、
なかなかに味のある、じんと胸に響くようないいお話でした(*^^*)。
続編、希望ッ!!死神、カムバック!!
author: 七生子
作家あ行(伊坂 幸太郎) | permalink | comments(13) | trackbacks(17)
 
 

伊坂幸太郎『グラスホッパー』

グラスホッパー
グラスホッパー

自殺屋でいつも『罪と罰』を持ち歩いてる鯨、ナイフ使いの蝉、
そして押し屋である槿の3人の殺し屋と、
いつの間にやら、渦中に巻き込まれていた一般人の鈴木さんとが織りなす、
かな〜り不思議な事件の顛末を描いたのが本書。

軽妙洒脱な語り口が伊坂作品の魅力ではあるけれど、この作品では、
それまでの伊坂作品に比べて悪人がたくさん登場するわ、人がたくさん死ぬわ、
どの登場人物も人生の澱をめいっぱい背負い込んでるわで、トーンは暗め。
なのに暗い話にはならずに、読了感は不思議と爽やかなのだ。
一般人の鈴木さんが奮闘するからかしらん?
個性的でユニークな登場人物たち、軽妙な会話、巧妙なしかけ、
心に沁みる印象的な言葉の数々といった伊坂節は、今作品も健在なり(*^^*)。
(何気に『罪と罰』の鯨さん&妻の復讐に燃える鈴木さんに感情移入)

前半は、物語がどう進んでいくのかまるで見えなくて、
なかなかノリに乗れなくて読むのが辛かったけれど、
3人の殺し屋たちが交錯してくる後半からが、もう絶品!!
慣れづらかった独特の構成が、こんなに有効な手段だったとわ!!(驚)
畳みかけるように襲いかかってくる「しかけ」に、すっかり脱帽。降参です。
嗚呼。伊坂さんったら、心憎いばかりに巧いんだから!!

この作品での私のイチオシは、やっぱり鈴木さんの奥さん(*^^*)。
夫の一大事には背中を蹴飛ばして(笑)叱咤激励するものの、
表情豊かで、バイタリティ溢れた聡明な女性のイメージ、かしら。
これから先、朝食バイキングに遭遇する度に、彼女を思い出すでしょう(笑)。


読み終わった直後よりも、後になってじわじわ効いてくる物語かも。
私、かなりこの作品、好きかもしれない(*^^*)。
人がバシバシ死んで血が飛び散ってるけど、読了感、爽やかで心地良いし。
この作品で直木賞、取れたらいいなあ。ぜひ取って欲しいなあ。
公式サイトはこちら

あ、そうそう
(以下、ネタばらしにつき注意!)

[この物語自体が、鈴木さんが見た幻覚だったというオチもありかしら?]
author: 七生子
作家あ行(伊坂 幸太郎) | permalink | comments(4) | trackbacks(6)
 
 

伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』

アヒルと鴨のコインロッカー
アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂 幸太郎

 「一緒に本屋を襲わないか」引っ越してきた途端、
 悪魔めいた長身の美青年から強盗計画を持ち掛けられた僕。
 標的は…たった一冊の広辞苑!? 清冽なミステリ。



ようやく読み終わり。「来るぞ来るぞ」と用心していたにもかかわらず
やはりこの「しかけ」は予測不可能。すっかりやられちゃった。脱帽。
ミステリとして面白いだけではなく、
人間の本質をついたテーマ、軽妙洒脱な語り口、二重構造な物語世界、
ユニークすぎる登場人物など…が織りなす、どこか不思議な伊坂ワールドは
この物語でも健在。加えて、青春小説のほろ苦さをも堪能できるかと。

何を言ってもネタばらしになりそうなんだけど、ええっと
“読み終わったら、たちまちボブ・ディラン「風に吹かれて」が聞きたくなる”
“「河崎」、万歳!!麗子さん、万歳!!叔母さん(笑)、万歳!!”
“シッポサキマルマリが可愛い♪”
“ようするにいなくなったクロシバを探す物語なのよね。くすくす”
そして誰もいなくなった。“三人の物語”が閉じて終わりなのか。しみじみ。
かな。
ちゃんと最後には「アヒルと鴨のコインロッカー」になるところはお見事。パチパチ。
でも……この作品、村上春樹に捧げるオマージュじゃないよね?

「某作品とリンクしている」とは聞いていたけれど、「ちゃんと気づくかしらん?」
ドキドキだった。だけど、心配ご無用。ちゃんと気がつきましたとも!ほこほこ。
ラストで自分の物語を歩み出した椎名に、また別の物語で逢えるのかな?楽しみ♪
(そうか、物語同士がリンクする醍醐味はそこにあるのか!!)


それにしても誰か!「伊坂作品年表」を作成されませんこと?
author: 七生子
作家あ行(伊坂 幸太郎) | permalink | comments(4) | trackbacks(6)
 
 

伊坂幸太郎『チルドレン』

チルドレン
チルドレン
伊坂 幸太郎
まっとうさの「力」は、まだ有効かもしれない。信じること、優しいこと、怒ること。それが報いられた瞬間の輝き…。こういう奇跡もあるんじゃないか?
ばかばかしくて恰好よい、ファニーな「5つの奇跡」の物語。

“短編集のふりをした長編小説”らしい(笑)。
系列としては『重力ピエロ』かな?
ささやかな日常で起こった、とても優しい「奇跡」を描いた物語。
大仕掛けはないけれど、油断して読んでると「しかけ」にやられちゃうから
要注意(笑)。泣き虫な人には、箱ティッシュが必要かも(笑)。
各話で語り手を替え、物語の見せ方に変化をもたらしてるところが、心憎い。
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author: 七生子
作家あ行(伊坂 幸太郎) | permalink | comments(6) | trackbacks(8)
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
ドンナ・マサヨの悪魔 六本指のゴルトベルク 遠くの声に耳を澄ませて 恋細工 ジョーカー・ゲーム きりこについて 山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)