2008.02.24 Sunday
太宰治『津軽』
津軽 太宰 治 未知谷 2006-06 by G-Tools |
大地に根差す真正の「人の心と人の心の触れ合ひを研究」する愛の、故土である津軽を生きた姿で掴み、軽妙な筆致で描き切った太宰治の代表作「津軽」。津軽の自然風景を捉えた写真の数々とともに贈る。
参加している某SNS読書会コミュの2月の課題図書。
私にとってはすごく久しぶりになる再読です。
ススメられて未知谷の『津軽』で読んだのだけど、“桜と岩木山”など
『津軽』にゆかりのある風景の写真が多く掲載されていて、
津軽の自然や土地柄が少しでも味わえるので、未知谷版で読んで良かった。
昭和19年春の旅だから、小説の舞台となるのは60年以上も前のこと。
だけど文章から、当時の津軽の風景が鮮やかに目に浮かぶようだ。
作品の雰囲気を鑑みてこの本では旧仮名遣いを採択したそうだが、大正解♪
でも、そうと感じさせない文章の読みやすさには驚かされた。
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