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奥田英朗『空中ブランコ』

空中ブランコ
空中ブランコ
奥田 英朗
 人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。
 困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。
 「イン・ザ・プール」から2年、トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す!



あー。面白かった面白かった面白かった!!
前作より更に、伊良部センセのキャラが暴走&炸裂してます(笑)。
っていうか、最初から最後までただ無邪気に遊んでるだけで、
治療も何もなーんにもしてないんじゃいの?

なのに、伊良部センセの元を(運悪く?運良く?)訪れた悩める子羊たちが
自然体に振舞う伊良部センセの姿に、自分が失っていたモノを見つけ
病を癒していくようすは、たとえ結末の想像がついたとしても、
やっぱり面白く、じんわり感動させられしまう。

短編5編が収録されている作品集で、
一番「うんうん。その気持ち、分かる分かる!!」共感できたのは
「義父のヅラ」かなあ。
学生時代の伊良部センセが垣間見れるのも、ポイント高し。

また「看護婦マユミちゃんってこういう一面も持ってたのね」の軽い驚きと、
作家奥田英朗なりの出版界批判がさりげなく織り込まれている
「女流作家」も印象に強く残った。
(p.242、15行目〜18行目にちらり登場する奥山英太郎って…笑)
誰が読んでも「面白い!」って太鼓判捺す作品でしょう。私も面白かった〜♪


伊良部センセの初登場作品『イン・ザ・プール』って映画化されるんですね。
“誰が、伊良部センセを演じるのか?”興味津々だったんですが、
松尾スズキさんなのだとか。へえ。
イメージ(がきデカに変換して読んでますとも)とは違うけど、
でもどこかとぼけていて憎めない雰囲気が、合っているかもね。

『イン・ザ・プール』の感想はコチラ
author: 七生子
作家あ行(奥田 英朗) | permalink | comments(10) | trackbacks(5)
 
 

奥田英朗『イン・ザ・プール』

私にとっての初奥田作品。
初めて名前を聞いた時、確か「ノワールを書く作家だ」って教えて貰っただ、私。
だから、私の心のメモ帳には
「奥田英朗=ぐっちょんぐっちょんで鬼畜な小説を書く人」とインプットされた訳。
それを期待して読む読む……ぜんぜん違うじゃん!
この話、めちゃ読了感がいい話じゃないか!


「伊良部総合病院」の神経科を訪れる患者の病理を描く連作集。
この神経科のお医者さん、病院の跡取りらしいんだけど…
外見がモロおたくでマザコンな注射フェチ。
しかも注射係の看護婦さんだって露出狂だしと、患者にしてみれば
「この人たちに任せて、大丈夫なのか?」戸惑うと同時に呆れる始末。
なのに毎日毎日通院して彼らと接するうちに、いつの間にか強張っていた心が
するりと解けて、自分の病が癒されているのに気づくのだった。。。
いい話だ〜。じーん。

しかも病気のネックになっている事は、大体の人間には
「あるある!」身に覚えがある事。
だから次第にエスカレートしていく症状がまるで自分の事のようで、
見ていられないほど切なくて痛い。
なのに。伊良部先生のキャラクタのせいなんでしょうね。
な〜んか作品の雰囲気が“切々と感動系”というよりも
“あったかくってユーモラス”なのだ。
「ちょっと可笑しくて切なくて、でもハートウォーミング」な小説が読みたい人には
オススメかと。
やっぱり、伊良部先生は名医なんでしょうか(笑)。
とてもじゃないけど、そうは見えないけど(笑)。
author: 七生子
作家あ行(奥田 英朗) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
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