2006.06.11 Sunday
乙一『銃とチョコレート』
銃とチョコレート | |
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少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。現場に残されているカードに書かれていた【GODIVA】の文字は泥棒の名前として国民に定着した。その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた手書きの地図を見つける。その後、新聞記者見習いマルコリーニから、「【GODIVA】カードの裏には風車小屋の絵がえがかれている。」という極秘情報を教えてもらったリンツは、自分が持っている地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信する。地図の裏にも風車小屋が描かれていたのだ。リンツは「怪盗の情報に懸賞金!」を出すという探偵ロイズに知らせるべく手紙を出したが……。
巷で「ミステリーランド最高傑作」との呼び声高く、
約3年ぶり(!!)の乙一の新作『銃とチョコレート』を、
サイン本を入手したことだし(はぁと)、さっそく読書。
ああ、これは面白かった。乙一ファンには、やっぱり必読書ですよ、この作品。
黒乙一とも白乙一とも簡単に言い切ることができないんだけど、
チョコレートで喩えるならスウィートチョコじゃなく、甘さ控えめのビターチョコかな。
でも苦味ばかりが舌に残る訳ではなく、最後に残るのは感動なんですけどね。