たらいまわし企画も、もう16回目。第16回目の主催者さまは、祝復活!
「妖精と黒薔薇の書架」の
つばきさんです!
お体の具合がとても辛そうで、大丈夫かなあ大丈夫かなあ、心配してたんですが、無事気力体力ともにすっかり回復されたとのこと!めでたい!
(でも、ご無理だけはなさらないでね。過信は禁物ですよ!)
今回のお題は
「自分が食べてみたいor美味しそう!と思った食べ物が出てくる本は?」
です。
夏の間、ずっと体調を崩されていたつばきさん、
私が体調を崩して思った事は、生きる楽しみは食だ!という事でした。やっぱり食べ物が美味しくないと、つらいですね。最近は食欲も戻ってきて、思う存分食事を楽しんでいます。
それともうすぐ秋!(まだ早いけど)秋といえば食欲の秋!
ということで選ばれたお題だとか。うんうん。その気持ち、とてもよく判ります。
絶不調で「食欲ない〜食べられない〜」ヘロヘロしている時に思い浮かぶのは
「元気な時はたんと食え、びょーきの時はもっと食え」ですとも!
ということで、食べてみたいor美味しそう!と思った食べ物が出てくる作品を
思いつくままに挙げていきます。
まず思いついたのは、矢崎存美『ぶたぶたの食卓』!(
感想)
どう見てもぶたのぬいぐるみにしか見えない山崎ぶたぶたの料理の腕前は
とてもスゴイのです。プロまでぶたぶたお手製のチャーハンの真似するほど。
今回の作品集で作るのは、おばあちゃんの卵チャーハン、あさり料理の数々、
そしてかき氷まで!
どれもこれも美味しそうで、涎が思わずじゅるじゅるじゅる。
空腹時には、決して読めませ〜ん。
でもね、ぶたぶたの作るお料理が本当に美味しい理由は、
きっと隠し味として、思いやりと愛情が込められているからだと思うな。
白石公子『僕の双子の妹たち』も、強力オススメ!(
感想)
両親亡き後、バラバラになりそうな一家を繋ぎとめているのは、
おじいちゃん手ずからの心がこもった料理の数々。
同じテーブルを囲むことによって家族の絆って生まれるんだなあと、
実感させられます。
旬を大切にしている心がこもったおじいちゃんお手製のお料理の数々は、
お腹がぐーぐー鳴っちゃう程、美味しそう。ううう。私も食べたい〜。
畠中恵『とっても不幸な幸運』も!(
感想)
酒のつまみながら美味しそうなお料理がぞろぞろと登場。
一見さんお断りじゃなければなー。私がお酒呑める体質だったらなー。
ぜひとも通い詰めて強面のマスターが作る料理を奪い合って食べるのに(笑)。
米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』に登場するケーキの数々も美味しそう。
小佐内さんのケーキの食べっぷりがいいのよねえ。惚れ惚れしちゃう♪
生クリームが苦手ゆえ、あまりケーキを日常的に食さない私でも
ついついケーキバイキングに行って、たらふく食べたーい!そう思ったもの。
あと吉本ばなな『キッチン』のカツ丼とか、
森茉莉エッセイに登場するパセリを刻んだオムレツとか、
林望『イギリスはおいしい』のスコーンとか。
あ、私、実際に作りました、スコーンを。手順が載ってるページを開いて。
その通りに作ったら、ちゃーんとオオカミの口したスコーンができて
とても美味でございました。おほほほほ。
今読んでいる本が、梶尾真治『波に座る男たち』なのですが、
これが鯨肉を再び日本の食卓にあげんと奮闘する、ある特殊な職種の方々が
主人公の物語なのです。
読んでる内に、もう!鯨のお肉が食べたくなっちゃってなっちゃって!
私が子供の頃は鯨肉って普通にスーパーで売っていたし、
しょう油だれをつけて焼いたのが大好きだったのよね〜。
ああ。あの懐かしい味をもう一度!せめて物語の中だけでも!
後で思い出し、どうしても書きたい!云いたい!ので追記。
瀬尾まいこ『幸福な食卓』の手作りシュークリーム。
不恰好だけど、優しさと思いやりがいっぱいいっぱい詰っているのよね。
こんなに素敵なシュークリーム、ぜひ誰かに作って貰いたいな。
大島真寿美『香港の甘い豆腐』(
感想)の豆腐花。
この作品読んで初めて、自宅で手作りできるものだと知りました。
「少女のひと夏の成長物語」という点でも好みだけど、
登場する食べ物がみな、美味しそうなのがポイント高い作品かと。
いつかはぜーったいに本場の美味しいスイーツを食べるぞぅ!じゅるじゅる。
悪趣味と云われそうだけど、高田侑『うなぎ鬼』(
感想)のモツ煮こみを。
お店で供されるちゃんとしたお料理なのに、
何を材料にしているのか判らない危なさもまた、特製のスパイスなのかも。
地獄鍋のノリで、ハラハラドキドキ。ぜひ食べてみたいわ〜(笑)。