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大島真寿美『すりばちの底にあるというボタン』

4062153068 すりばちの底にあるというボタン
大島 真寿美
講談社 2009-02-18

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「すりばち団地」に住んでいる薫子と雪乃は、幼なじみ。その二人の前にあらわれた転校生の晴人。薫子と雪乃が知っていたのは「ボタンを押すと世界が沈んでしまう」ということ。しかし晴人が知っていたのは、「ボタンを押すと願いが叶う」ということ。どちらが真実?三人は、真実を探しもとめ動きだす。―団地を舞台に心の揺れ動きを丁寧に描き出した物語。

 ちょっと前に読んだ『三人姉妹』とは違って、こちらのお話は小学生の少女少年を主人公に据えた物語だった。“すりばち団地の敷地の底にあるというボタン”を押すとどうなるの?願い事が叶うの?それとも世界が沈んじゃうの?真相はいかに?すりばち団地の秘密を探るべく、団地を舞台にした三人の冒険は幕を上げる。
 
 
JUGEMテーマ:読書
 
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author: 七生子
作家あ行(大島 真寿美) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
 
 

* 大島真寿美『ぼくらのバス』

4861763983ぼくらのバス
大島 真寿美
ジャイブ 2007-05
by G-Tools

おじいさんのバスは図書館だ。
だけど、おじいさんが死んでからずっとお休み中。
僕小学5年生の圭太は弟広太はこっそり荒れ果てたバスに忍びこみ、
2人だけの秘密基地にしてしまう。
夏休みのある日、もう1人仲間が加わって、、、、、、。
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author: 七生子
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大島真寿美『ココナッツ』

ココナッツ
ココナッツ大島 真寿美
偕成社 1999-07
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夏休みのラジオ体操も終わりに近づいたころ、とびらと健太郎の住む町を大型台風が襲いました。台風のさなか二人は、ココナッツと名乗る女の人に会い、彼女の屋台でココやしを売るお手伝いをすることになりました…。

ある夏休み、とびらと健太郎に起こったドキドキハラハラするような不思議な冒険を
瑞々しく、どことなくコミカルに描いた作品。
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author: 七生子
作家あ行(大島 真寿美) | permalink | comments(3) | trackbacks(2)
 
 

大島真寿美『水の繭』

水の繭
水の繭
心にぽっかり穴を抱えたとうこのもとに、ある日ひょっこり転がりこんできた従妹の瑠璃。個性溢れる人たちとのめぐりあいで、次第にかじかんだ気持ちがほころんでいく、少女とひと夏の物語。

2年半ほど前に一度読んでいるものの、どんな物語だったのか
綺麗さっぱり忘却の彼方だった私(苦笑)。
涼しげなタイトルが時期的にちょうどよいタイミングかなと、借りてくる。
と読み始めたら、物語の舞台となるのは、8月に入ったちょうどこの時期!!
“少女のひと夏の物語”って大好物です(*^^*)。




1年前の夏に、二人暮ししていた父親を亡くしたとうこが主人公。
10年前の両親の離婚で双子の兄と引き離された深い喪失感も抱えているから、
追い討ちをかけるような父親の死に、人生に喪失感しか感じられない。
失意のどん底。夏が近づくと心が凍りつき、想いまで澱んでそこから動けない。
1章で、そんな彼女の凍りついた心を溶かしてくれるのが、
全身生命力の固まりみたいな2つ年下の従妹の瑠璃。金髪(笑)。
親戚中の問題児なんだけど、彼女のキャラクタがものすごくいいのよね。
とうこと正反対の性格で、自分の気持ちに正直で前向き。
親と意見が対立しても、決して意志を曲げない。平気で家出しちゃう(笑)。
瑠璃との同居が、ゆうるりととうこの気持ちを変化させていくんだけど、
その様子は決して押し付けがましくなくて、筋が通っている。
まるでとうこよりも大人みたい(笑)。

失意から、自分の内に閉じこもっていたとうこが、次第に外へと目を向け、
人生を前向きに生きていこうとする物語ではあるけれど、
人と人との出会いが、ある時には苦しみをもたらしさえするけれど、
またある時には救いにもなるのだと、優しく教えてくれる物語でもある。
2章は、実質的にも精神的にも、遠く離れていたとうこと陸が和解する物語。
とうこの父親に救われた瑠璃はとうこを救い、とうこは双子の兄・陸を救い、
そしてその陸は遊子さんを救う。巡り合う縁の不思議さ。
クライマックスの大雨が、誰もが心に抱えていた澱みまでも押し流し、
季節が変わる予感が、止まっていた時がゆるやかに動き出す予感と重なって
とても後味の良い、爽やかな読了感です。

ちょっと初期の吉本ばななや、少女漫画を思い出させるのが難点かな?
(吉野朔実さんあたりのファンと見た!)
でも特色である“透明で瑞々しい文章”が好みなので、
これからも大島作品を読んでいくつもりです。
author: 七生子
作家あ行(大島 真寿美) | permalink | comments(4) | trackbacks(1)
 
 

大島真寿美『宙の家』

宙(ソラ)の家
宙(ソラ)の家
冬。静かに進む萩乃おばあちゃんの死。夏。ゆっくり溶けはじめる波貴くんの心の氷。地上11階、空に浮かぶ家に住む雛子・16歳の季節を横ぎっていった死、そして生。注目の作家、初の小説集!

第15回すばる文学賞の候補作となった「宙の家」と、
その続編である「空気」の2編を収録した大島さんにとっての初小説集。

16歳の雛子の目から見た祖母萩乃の痴呆、そして進行が進むにつれて
少しづつ変容していく家族の空気を、
静かな哀しみをたたえた眼差しで描いている「宙の家」は、
正直、大島さんが描くには重すぎるテーマのように思えた。
ときどき、はっとするような表現があって胸を鷲づかみにされるものの、
家族小説ともYA小説ともどっちつかずで、中途半端な感じ。
それほどいいとは思えなかったんだけど、、、
その後を描いた「空気」が抜群にいい!!
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author: 七生子
作家あ行(大島 真寿美) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
 
 

大島真寿美『空はきんいろ―フレンズ』

空はきんいろ―フレンズ
空はきんいろ―フレンズ
いつもいつも一緒にいることだけが友だちじゃない。たとえ、遠くにいたって、会えなくたって、ニシダくんとアリサは平気。かわりもの同士の冬・春・夏・秋4編の物語。

細川貂々さんのイラストのまんまのような、とてもキュートな友情物語。
変わり者同士、頼り頼られ、支えあう2人の姿が自然で、微笑ましい(*^^*)。
四季を通じて友情を深める2人。なのに、巡って来た秋で…。
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author: 七生子
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大島真寿美『香港の甘い豆腐』

香港の甘い豆腐

香港の甘い豆腐

ひとりが気持ちよかった。やっと、ひとりになれた。親や友だちから解き放たれた地。風はぶっきらぼうだけど、いじわるじゃない−。出生の秘密が、私を香港へと運んだ。たおやかで、ガッツな青春の物語。


決してタイトルからの連想ではないんだけど、読み終えて、

とてものど越しのよいデザートを美味しくいただいちゃったかのような

爽快感、満足感を味わった私(*^^*)。

この感覚は…大島弓子の作品を読み終えた時に感じるものと一緒だぁ!!








一歩を踏み出すために、自分のルーツを確かめに(しぶしぶ)香港に行く彩美、

17歳のひと夏の物語。

彩美が香港の雑踏の中に一人身を置き、何を考え、何を見出したのか、、、。

扱っているテーマそれ自体はさほど目新しいものだとは思わないけれど、

内に向いていた彩美の心が、いつしか外へと向けられていくようす、

余分な力が抜けて、今ここにいる自分を肯定できるようになった彩美を

優しく描き出す文章の透明感と瑞々しさが、心地良いものと胸に響く。

香港での生活を通じてちょっぴり成長した彩美の姿が、とても眩しかった。

(祖母と母、母と彩美の関係で、もう少し突っ込んだ内容を期待していたけど…

ま、こんなモンか)



大島さんの「香港大好き〜♪」がひしひしと伝わってくる作品かと(笑)。

つい感染しちゃって、私まですぐさま香港に行きたくなっちゃった!!

そうそう。タイトルの「甘い豆腐」って豆腐花のことだったのねー。

自宅でも出来るなんて、まるっきり知らなかったわ!

ぜひ一度、豆腐花作りにチャレンジしてみたいものです。

そしていつかは本場の美味しいスイーツを…じゅるじゅるじゅる(笑)。
author: 七生子
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大島真寿美『羽の音』

羽の音
羽の音
これしかなかったからこうしてるってことに、後悔、できないじゃない…。両親の離婚で崩壊した家庭で、受験前の登校拒否ぎみな妹、菜生(なお)と、出社拒否の姉、花保との奇妙な共同生活が始まる。青春の一時期をリアルに描く。

プチ引きこもり状態の奈生や花保は、まるで「家」という大きなさなぎに包まれて
外へと、世界へと羽ばたいていく時を静かにじっと待っている蝶のようだ。
その前のひと時、脆く不安定な心のありようが冬の透明感とあいまって
独特の雰囲気を醸し出している1999年12月の1か月の物語である。
(恋なのかどうかさえも分らない、ミキオとの関係だってそう。
12/21の、初雪のエピソードが好き♪)

菜生を一人置き去りにして、花保にもミキオにも
世界へと飛び立っていく「その時」が来た。
奈生にも「羽の音」が訪れるのだろうか、、、。
そうと仄めかす静かなラストシーンが優しく印象的。
だけど、それが少女期との永遠の決別になるのかと思うと、寂しくて切ない。
author: 七生子
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大島真寿美『ちなつのハワイ』

ちなつのハワイ
ちなつのハワイ
大島 真寿美
家族でハワイにやってきたちなつ。今までいい家族をやってきたのに、旅行を機に一気に崩れてしまった…。家族の崩壊と再生、そして少女のしなやかな成長を描いた物語。

おおらかでのどかなイラストとは裏腹に、かなりシビアな物語で驚いた。
一度バラバラになりかけた家族が、忘れかけていた大切な何かを取り戻し、
再び家族としての絆を取り戻す「再生」を描いているんだけど、、、
管沢のおばあちゃんと、ハワイという特別な島の不思議な魔法の物語よね。
その大きく包み込むような優しさが、心の中にまでじんわりと沁みてくる。
後半のハワイと物語の美しさに、琴線が揺さぶられまくってついつい涙。

ここで描かれる家族の崩壊は、まるっきり他人事じゃない。
一歩間違えば、私にも、そして誰の身の上にも容易に起りそうだ。
管沢のおばあちゃん、そしてハワイの魔法もないけど大丈夫かしら?
「目が曇って、大切な何かを見逃してやいないか?」
絶えず自問自答してなくっちゃいけませんねー。
また、ちなつ、そして誰でもが抱える将来への不安にも
ちゃんと救いが用意されているのもいいですね(*^^*)。
(ちょこっと吉本ばななっぽくない?)

児童書とあなどることなかれ。
大島真寿美さん、今後もチェックチェック!!
author: 七生子
作家あ行(大島 真寿美) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
 
 

大島真寿美『かなしみの場所』

かなしみの場所
かなしみの場所
大島 真寿美
 私は子供だった頃、誘拐されたことがあるらしい−。
 雑貨を作りながら淡々と日々をおくる果那、そして彼女をとりまく人々。
 それぞれの人生、それぞれの場所のいとおしさが静かに浮かびあがる物語。



私としては『王国』『天国はまだ遠く』そしてこの本で3作品、
勝手に“癒しつながり”と決めつけて、一気に続けて読んだのだけど、
この作品だけ、ちょこっと雰囲気が違った。“癒しの物語”ではないと思う。

果那の意識の底から、浮かび上がってきた幼い頃の誘拐事件。
“誘拐”を意識し始めたことにより、果那の知らない家族の過去が明かされていく。
それはあたかも、しんと静まった水面に、“誘拐事件”という名の石をぽつんと
投げ入れたことにより、静かに波紋が広がっていくかのようだ。
波紋が静まり、また元の静かな水面になったとしても、
以前の波紋が広がる前の水面とは、別のモノで。
それが、とても愛しく思える物語である。
私が大好きな江國香織『流しの下の骨』に感触が似ているかもしれない。
果那をとりまく人々が、かなりユニークで温かく、そして微笑ましいところが。


私が「大島真寿美」という作家に抱いているイメージ−透明感と瑞々しさ−を
再確認した物語かな。
それにハートウォーミングな家族小説風味がプラスされているのもまたよろし。
読んでいてたまらなく「梅屋」で行きたーい、果那の作った雑貨が欲しーい!
和菓子も食べたーい!そう思わされちゃったミーハーな私(苦笑)。
脇役だけど、テキパキシャキシャキしたみなみちゃんがお気にキャラ!!
そうか、観葉植物の次に苔のブームが来るのか(笑)。

でも、題名の『悲しみの場所』はちょっと違うと思うなあ。
私だったら『天国の場所』とか『約束のあの場所』『三日月の舟』…
ああ。私にはこれっぽっちもネーミングセンスがないわ(苦笑)。
author: 七生子
作家あ行(大島 真寿美) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
ドンナ・マサヨの悪魔 六本指のゴルトベルク 遠くの声に耳を澄ませて 恋細工 ジョーカー・ゲーム きりこについて 山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)