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栗田有起『マルコの夢』

マルコの夢
4087747883栗田 有起
集英社 2005-11
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おすすめ平均 star
starまるで詩を読むようなリズミカルな文章に○
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パリ、日本。幻のマルコをめぐる奇妙な冒険譚。
姉の依頼でフランスへ渡った一馬。三ツ星レストラン「ル・コント・ブルー」で働くことに。幻のマルコ買いつけのために日本に戻ったが…。はたして一馬はマルコにたどりつけるのか。

本当は、一番最初に「むかしむかしあるところに…」と書いてあるんじゃないの?
そう思うぐらい、ファンタジックでおとぎ話めいた不思議なお話。
今までに単行本で刊行された栗田作品は全部読んでいるけれど、
この作品が一番―現実にある地名も登場しているのに―ファンタジックで幻想的かも。
現実と非現実の狭間をふわふわ漂っているかのようで、時々ふと我に返って思わず
「そんなこと、あるかい!」
突っ込みを入れたくなるんだけど、いつの間にか物語の現実に巧く丸め込まれていて。
この作品も独特の栗田有起ワールドに惹き込まれて楽しみました♪
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author: 七生子
作家か行(栗田 有起) | permalink | comments(4) | trackbacks(5)
 
 

栗田有起『オテル モル』

オテルモル
オテルモル
チェックイン、日没後。チェックアウト、日の出まで。最高の眠りを提供するホテル「オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン」のフロントで働き出した希里が知る、優しい対峙の仕方とは…。

双子の姉である希里が家庭の事情から、最高の眠りを提供する会員制のビジネスホテル「オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン」に就職したことから物語が動き出す。
(このホテルは風変わりで、見つけにくく入りづらい場所にあるだけじゃなく
地下に建てられてるってんだから驚き!!)
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author: 七生子
作家か行(栗田 有起) | permalink | comments(4) | trackbacks(3)
 
 

栗田有起『お縫い子テルミー』

 恋は自由を奪うけれど、恋しい人のいない世界は住みづらい。
 叶わぬ恋におちてしまった仕立て屋・テルミーの切なくも前向きな姿を描いた
 「お縫い子テルミー」と「ABARE・DAICO」の2作を収録。



 お縫い子テルミー
第129回芥川賞候補作。物語の冒頭、
「流しの仕立て屋をはじめて三ヵ月がたつ」の一文にいきなり目が釘付け。
一気に、どこか不思議な雰囲気がただよう物語世界に、惹きこまれてしまった。
照美ことテルミーが恋した相手は「歌が恋人」と公言する女装の歌姫シナイちゃん。
テルミーの叶わぬ恋の顛末と、恋しい想いを内に秘め、前向きに歩みだす姿を
温かなまなざしで、優しく描いている。

とにかく「流しのお縫い子」という設定が奇抜だ。魅力的だし、とてもソソられる。
南の島から上京してきた東京で、「服を縫う」ことが天職だとして受け入れ、
運命のおもむくまま自由に生きるテルミーがとってもチャーミング。
テルミーの恋した相手は、“歌うことが運命”歌しかないシナイちゃんだった。
たとえ初めての恋が叶わなくても、どこかでシナイちゃんと繋がっていることを信じ、
顔を上げ、誰からも束縛されず、前向きに自分の運命を歩んでいく。。。
そんなテルミーの姿はとても潔く、凛々しく、そして美しい。
私はふたつバックを持っている。ひとつには生活道具、
もうひとつには、裁縫道具が入っている。

と言い切るテルミーに、たまらなく
「頑張れ〜!!」熱いエールを送って応援したくなる。
読み終えて、爽やかな風を感じるようだ。とってもオススメ♪

 ABARE・DAICO
訳ありの家庭環境ゆえなのか、妙にしっかりして所帯じみてる小松誠二は小学5年。
こんな誠二の身の上に起こったひと夏の、とんでもない事件の顛末を
ユーモラスに描いたお話である。

妙に大人びているようで、だけど年相応の子供っぽさを残す誠二。
誠二のナイーブさ、複雑な胸の内を、丁寧に描いているところに、とても惹かれる。

とんでもない事件のおかげで、家族にちょっぴり変化が訪れたし、
親友オッチンとの友情も、より深くゆるぎないものとなったし(題名参照せよ^^)
そしてちょっぴり誠二も大人になった。
ラスト、それまでどこか色褪せていたような世界が一変し、
強烈に夏を主張し始める様子が、とてもいい。
読み終わって、心がぽっと温かくなるようだ♪


栗田作品を読むのは『ハミザベス』に続いて、これで二作目。
彼女の作品が持つとぼけてるようなおかしみは、読んでいるうちにクセになる。
そして読了後に、なぜか心のどこかに引っかかるモノが残るのだ。
芥川賞は逃したけど、独特の味のある作品をこれからも発表していって欲しい。
栗田作品、今後も要チェック!!
author: 七生子
作家か行(栗田 有起) | permalink | comments(4) | trackbacks(2)
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
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