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朱川湊人『わくらば日記』

わくらば日記
わくらば日記朱川 湊人
角川書店 2005-12
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今もっとも期待される気鋭が、昭和のノスタルジーに載せて贈る事件簿。
私の姉様には不思議な力がありました。その力は、ある時は人を救いもしましたが、姉さまの命を縮めてしまったのやもしれません……少女の不思議な力が浮かび上がらせる人間模様を、やるせなく描く昭和事件簿。

作者お得意の昭和へのノスタルジーを、
妹が回想する“若くして亡くなった美しい姉鈴音(りんね)の思い出”とを絡めて
叙情&情景豊かに描き出した連作集。
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author: 七生子
作家さ行(朱川 湊人) | permalink | comments(4) | trackbacks(5)
 
 

朱川湊人『かたみ歌』

かたみ歌
4104779016朱川 湊人 新潮社 2005-08-19売り上げランキング : 11,843おすすめ平均 star
star商店街の奇跡の物語。
star不思議な懐かしさを漂わせた連鎖型短編集
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東京・下町のアカシア商店街。ある時はラーメン屋の前で、またある時は古本屋の片隅で−。ちょっと不思議な出来事が、傷ついた人々の心を優しく包んでいく。懐かしいメロディと共にノスタルジックに展開する7つの奇蹟の物語。

『花まんま』(感想)で直木賞受賞された朱川湊人さんの最新連作集。
大阪の下町を舞台にした『花まんま』に対応するかのように、この作品では、
昭和40年代頃の東京の下町、都電沿線にあるアカシア商店街が舞台。
作者お得意の切なさとノスタルジーとが、ちょっぴりの不思議と絡み合って
思わずほろりとさせられるような人情話になってます。
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author: 七生子
作家さ行(朱川 湊人) | permalink | comments(2) | trackbacks(2)
 
 

朱川湊人さん、直木賞受賞おめでとうございます〜♪

朱川湊人さん、第133回直木賞受賞おめでとうございます〜♪

作品を読んだ事がない人にまで「地味」とか云われちゃって可哀相。
そりゃ知名度的には、他の候補者よりかは知られてないかもしれないけど、
こんなに作品は面白い&素敵なのに、、、。

という訳で、、、
以前に読んだ『都市伝説セピア』と『白い部屋で月の歌を』の感想をアップ!!
ええっと「白い部屋〜」が'03年11月9日、「都市伝説」が12月6日の読了ですか。
確か第10回日本ホラー大賞短編賞受賞作品としてホラー文庫から文庫が発売。
「わーい。面白そう〜♪(←ホラー好き)」で
買って読んでハマって(笑)「要チェック!」と頭に刻み込んで、
続く『都市伝説セピア』を借りて読んで、すっかりファンになっちゃったのよね。

8月には新潮社から『かたみ歌』が発売されるとか!
うーん。とってもタイムリー♪
これからも素敵な作品を書き続けてくださいませ。応援してます〜。
(大丈夫!たった半年前の前回の芥川賞・直木賞受賞作ですら、
綺麗さっぱり忘れ去ってましたから!←おい^^;)
author: 七生子
作家さ行(朱川 湊人) | permalink | comments(3) | trackbacks(0)
 
 

朱川湊人『白い部屋で月の歌を』

白い部屋で月の歌を
白い部屋で月の歌を
朱川 湊人
第10回日本ホラー小説大賞短篇賞を受賞した表題作と、
書下ろしの「鉄柱(クロガネノミハシラ)」が収録された作品集。

白い部屋で月の歌を

ジュンは霊能者の除霊の助手。憑坐となり、仮の器として霊魂を体内に受け入れるのが仕事。ある日、生きながら霊魂が抜けてしまった少女の依頼を受ける。
彼女との出会いによって、少しづつジュンの中で何かが変わっていく。そして…。


最後まで何がくるのか判らない緊張感があって、つい引込まれて一気読み。
頻繁にグロいシーンがあるのに、なぜか
“静謐で美しい物語”という印象を残すのが不思議。
物語を照らす冴え冴えとした白い月の光のせいなのかしら。。。

明かされた意外な真相の先にあるモノが切々と胸を打ち、深い余韻を残す。
ホラーなのに。ホラーなんだけど、、、。
恐ろしくも不思議で、、、だけど。美しくも切ない物語です。
(映像でぜひ見てみたいけれど…ネタばらしせずになんとかならないものか)

鉄柱(クロガネノミハシラ)

左遷され小さな町で暮らす羽目になった雅彦と晶子は、周囲の人達から過分な親切を受ける。聞くと、この町久々里町は世界で一番人間が幸福に生きられる町だという。そんなある日、雅彦は広場で不思議な金属製の柱を見つける。。。


「ホラー(恐怖)」にはいろんな種類があるのだなあと、しみじみと痛感。
町に影を落とす柱の存在に、じわじわとこちらの心まで侵食されそうになる。
柱があるからこその幸福。幸福とは、生きるとは何なんだろう。。。
「もし柱があったら自分はどうするのだろうか」
読み終えてもつい、考えずにはいられない物語でした。
author: 七生子
作家さ行(朱川 湊人) | permalink | comments(2) | trackbacks(2)
 
 

朱川湊人『都市伝説セピア』

都市伝説セピア
都市伝説セピア
朱川 湊人
都市伝説に憑かれ、自らその主人公になろうとする男の狂気を描く、オール読物推理小説新人賞受賞作「フクロウ男」ほか、病む心の妖しさ哀しさを描くホラー短篇全5篇を収録。

奥付けのプロフィールによると、この短編集に収録されている「フクロウ男」で
2002年に第41回オール讀物推理小説新人賞を受賞しその翌年、
第10回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞して、先々月に角川ホラー文庫から
『白い部屋で月の歌を』が刊行されたとか。
華々しい経歴なんだ。ふーん。で、この単行本が初の著作集なのだとか。

短編を5編収録した短編集。
いずれも“思い出に呼ばれる物語”と言いたくなるような
“過去への思いに強く捕われてしまった人々の姿”を優しく切なく描いている。
そう、どの作品も「恐ろしさ」を感じつつ、同時に「哀しさ」「切なさ」の感情も
揺さぶられるのだ。
そんなところが、ちょっと面白いです。うふふ。

アイスマン
某作家の某作品を思い出してしまった。
初恋めいた淡い感情を抱くようになる少女との出会い、そして悲しい突然の別離。
歳月を経て、あの少女と再会し、一気に過去の時へと心を飛ばしてしまう男。
切なさを感じつつも同時に、作品全体を覆う得体の知れない不気味さに
心くすぐられます。ぐふふ。

昨日公園
これは「世にも奇妙な物語」ですね。
同様のネタを使った既出の作品がいくらでもありそうだけど、
このラストにはやられました。ぐすん。
「大切な人の命を救いたい」何度も何度も繰り返し描かれるその思いに、
素直に胸打たれる作品かと。

フクロウ男
「フクロウ男の告白」という形式で、ネットを使い意図的に生み出された
「フクロウ男」の都市伝説が、次第に伝播していく様子を執拗に描いていて、
それをとても興味深く読んだ。
「作者自身乱歩が好きだし、意識的に買いてるな」がひしひしと伝わってくるし、
“都市伝説”と“乱歩的怪奇趣味”の混ざり具合がいい感じなのだ。
乱歩好きの方は、要チェックかも♪

死者恋
これもまた「告白」の形式で綴られる、
乱歩の「ひとでなしの恋」へのオマージュのような作品。
自殺した美貌の青年の本を読み、彼をいつしか理想の男性化し、
恋焦がれるようになった少女が二人。
「今はもうこの世にはいない彼」への思いを、どうしたらいいのか。
少女から女性へと成長するに従い、彼への思いもまた変容しながら
エスカレートしていって。。。
空気が突然変わったかのような衝撃のラストに
「二人がそれぞれの方法で、彼へ迫っていたんだなあ」と
背筋をぞわぞわさせながら、そう思ったのは私。
女性の思い込みは恐ろしい、、、。

月の石
これも「世にも奇妙な物語」ですね。
現実と、セピア色めいたノスタルジィの混じり加減が切なく、そして優しい。
「どうなるんだろうか?」ビクビクしていたものの、ラストに救われほっと安心。
ホロ苦さを感じつつも、読了感はいい。

乱歩ちっくな妖しい雰囲気が漂う怪奇小説と、鼻の奥がツーンとするような
郷愁を感じる小説の二つの味が味わえる短編集かと。
朱川さん、今後もチェックチェック!!
ただ、この短編集の題名『都市伝説セピア』はイマイチ。
内容を反映してないよう!!
author: 七生子
作家さ行(朱川 湊人) | permalink | comments(5) | trackbacks(7)
 
 

朱川湊人『花まんま』

花まんま
花まんま
小さな妹がある日突然、誰かの生まれ変わりだと言い出したとしたら−。大阪の路地裏を舞台に、失われてしまった懐かしさを描く作品集。表題作のほか、「トカビの夜」「妖精生物」「摩訶不思議」など全6篇を収める。

嗚呼。『さよならの空』よりこちらの作品のが断然いい!
『都市伝説セピア』(感想)を思わせる懐かしくも切なく哀しい怪奇幻想譚。
収録されている6編ともホラーではお馴染みのネタが織り込まれているものの、
それは単なるスパイスでしかなく、
親子の情、兄弟の情といった情の部分で読ませる読ませる〜。
表題作である「花まんま」では“生まれ変わり”を扱いながらも
懸命に妹を思いやる兄の思いに胸打たれて、ついついほろり。
けなげな男の子に弱いんですもん。

その他で印象に残ったお話は、
葬式を巡る喜悲劇、まさしく泣き笑いを描いた「摩訶不思議」、
大阪のおばちゃんも、しみじみ味があっていいなあと思わされた「送りん婆」、
油断して読んでたら「怖ッ」ぎょっと背筋がぞわっとしたのは「妖精生物」。
これだけは本当に怖くて不気味。怖いのが苦手な方はご用心。
読んだ直後はあの顔が脳裏にへばりついて夜眠れそうになかったですもん。
それに負けず劣らず、ラストの一文が恐ろしかったりするのよね。怖ッ!

収録作のいずれもが大阪の下町を舞台にしているものの、
読んでいる内に子供の頃の懐かしい思い出の昭和の情景に、
ぐんと惹き込まれてしまうかのよう。
大阪出身でなくとも十分に楽しめるけど、作者と同年齢同世代で、
しかも大阪出身の方にはたまらないんじゃないかしら?
ホラーが苦手な人にも安心してオススメできる作品ですね〜♪
JUGEMテーマ:読書
author: 七生子
作家さ行(朱川 湊人) | permalink | comments(15) | trackbacks(11)
 
 

朱川湊人『さよならの空』

さよならの空
さよならの空
オゾンホールの拡大を食い止めるために開発された化学物質・ウェアジゾン。しかし思わぬ副作用が…。散布した空で夕焼けの色が消えてしまうのだ。今日、世界から夕焼けが消えてしまったら、僕らは何を失うのだろう…?

前作までと同様、郷愁を誘うしっとり切ない物語なのかと思ったら…
設定がモロにSFなので、ちょっとビックリ。
だけど、そこは朱川さん。
日本から夕焼けが消えてしまう最後の一日に錯綜する人間模様を
丹念に切なく描いて、ハートウォーミング系のいい話になってます。

“夕焼けは郷愁を誘うのか”“夕焼けがなくなるのは自殺するほど哀しいのか”
はまず置いといて、「夕焼けが消える」という設定がどう転がって、
どんなクライマックスを迎えるのか、ものすごく期待しながら読んだのに…
オチがこれなのかよ!っていうか、正直、肩透かしくらった気分です(苦笑)。
泣かせるいい話ではあるんだけどね、、、。
もっとどうにかなるのかと思っていたのに、本当にあれでいいんですか?
なんだかとっても唐突すぎて、違和感を感じちゃいました。

メインは、テレサ&トモル少年&キャラメル・ボーイの道行きなんだけど、
ちょい役でしかない人物の心の闇と救済まで丁寧に描いて好感を持つものの、
その反面、あれこれ詰め込みすぎて印象が散漫になってしまったような。
かと思うと、肝心のイエスタデーの行動も動機もよく判らなかったし(苦笑)。
泣かせるいい話ではあるんだけどね、、、。
けなげな少年にはめっぽう弱い私のこと。
“なぜトモル少年は夕焼けがなくなっても寂しくないのか”
その理由に、しっかと泣かされちゃいました。ぐすん。

“拡大したオゾンホールが移動する”という
実際に起こりそうな恐怖と絶望の近未来を描いてるのに、
明るい希望と爽やかさが胸に残るいいお話。
だけど、、、うーん。なぜか私的にはイマイチだったりする(苦笑)。
妙に上手く丸く収まりすぎる(ご都合主義的すぎる)からかしらん?
『花まんま』に期待します。
author: 七生子
作家さ行(朱川 湊人) | permalink | comments(4) | trackbacks(4)
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
ドンナ・マサヨの悪魔 六本指のゴルトベルク 遠くの声に耳を澄ませて 恋細工 ジョーカー・ゲーム きりこについて 山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)