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恩田陸『いのちのパレード』

4408535176いのちのパレード
恩田 陸
実業之日本社 2007-12-14
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恩田ワールドの原点<異色作家短編集>への熱きオマージュ。ホラー、SF、ミステリ、ファンタジー……クレイジーで壮大なイマジネーションが跋扈する、幻惑的で摩訶不思議な作品集。

最近の恩田作品は、私にとってアタリハズレが激しいんだけど!!
この作品集はすごく良かった!
濃厚かつ濃密な文章から、奇妙な情景が色鮮やかに浮かび上がってきて
思わず釘づけになってしまう。

収録されたどの作品も、早川書房の「異色作家短編集」へのオマージュで、
それを目指して書かれたのがよく判る、まさに恩田陸版奇妙な味の物語だった。
イマジネーション豊かに綴られる作品からは、同じ薫りが漂うよう。
恩田陸の作家としての才能をまざまざと見せつけられ「スゴイ」と驚嘆する、
どれも粒ぞろいの作品集だった。
ま、中には曖昧なままに終わらせず、
きっちり明確なオチを示して欲しかった作品もあったけど、おおむね大満足。
私は、こういう恩田陸作品が大好きなんだなとしみじみ思った。好き好き♪

JUGEMテーマ:読書
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author: 七生子
作家あ行(恩田 陸) | permalink | comments(2) | trackbacks(0)
 
 

恩田陸『チョコレートコスモス』

チョコレートコスモス
チョコレートコスモス恩田 陸
毎日新聞社 2006-03-15
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舞台の上の、暗がりの向こう。そこには何かが隠されている。どこまで行けばいいのか? どこまで行けるのか? 2人の少女が繰り広げる華麗で激しいバトルを描く、熱狂と陶酔の演劇ロマン。

恩田陸作品にしては珍しく、エンターテインメント作品に徹してる物語かと。
だからもう!読み始めたら止まらない止められない。面白くって一気読み!
手に汗握るスリリングな展開に無我夢中。
作品世界に没入しちゃう至福の読書体験を味わったのでした。幸せ(*^^*)。
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author: 七生子
作家あ行(恩田 陸) | permalink | comments(9) | trackbacks(13)
 
 

恩田陸『エンド・ゲーム―常野物語』

エンド・ゲーム―常野物語
エンド・ゲーム―常野物語恩田 陸
集英社 2005-12
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裏返されたら、どうなる?正体不明の存在「あれ」と戦い続けてきた一家。最後のプレイヤーとなった娘が誘い込まれたのは、罠と嘘の迷宮だった。「常野物語」最新長編。

『光の帝国』の中で異色の存在だった「オセロ・ゲーム」の続編。
正体不明の「あれ」を察知し、「裏返す」ことで撃退する能力を持っているがために、
ごく普通の日常生活を送りながらも、「あれ」に襲撃され「裏返される」恐怖に
絶えずさらされ、緊張し疲労する日々を送らざるえない拝島暎子とその娘時子の物語。
タイトルにもなっている「エンドゲーム」とは、終盤戦という意味なのだとか。
(チェスの場合、ゲームが進行して盤上の駒が数個になった状態のことを言うそう)
なるほど。今頃気がついたけど、タイトルそのままの物語だったのですね。
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author: 七生子
作家あ行(恩田 陸) | permalink | comments(6) | trackbacks(9)
 
 

恩田陸『光の帝国』

光の帝国―常野物語
光の帝国―常野物語恩田 陸
集英社 2000-09
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おすすめ平均 star
star久々に泣きました。
star不思議の里の物語。
starう〜ん
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穏やかで知的で、権力への志向を持たずに生きる常野の一族。人を見通し、癒し、守る、その不思議な能力は何のために存在するのか。優しさと哀しみに満ちた壮大なファンタジー。

図書館さまより貸し出し中の『エンド・ゲーム』を読むために、
ようやく重たい腰をあげて『光の帝国』を引っ張り出してきて再読しました。
めったに再読しない女なので、もしかすると8年ぶりぐらいの再読だったのかしら?
私にとっての記念すべき初恩田作品だったのにー。
どの作品も印象的でずしんと胸に響く物語ばかりだったのにー。
最初の話(「大きな引き出し」)と最後の話(「国道を降りて…」)しか覚えてなくて
凹んだ私です。ぐすん。
記憶力には自信があったのになー(涙)。
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author: 七生子
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恩田陸『小説以外』

小説以外
小説以外恩田 陸
新潮社 2005-04-27
売り上げランキング : 19,276
おすすめ平均 star
star恩田陸の成分を発見!!
star恩田ファンにはたまらない至極の一冊
star稀代の読書家で作家の恩田さん
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デビューから今日に至る14年分のエッセイを集大成。創作の舞台裏から、読書遍歴、あまり表に出ることのないその素顔まで。物語に愛された作家・恩田陸のすべてが分かる、ファン必携の一冊。

恩田陸の小説ファンにとって、大満足(*^^*)。
至福の時をしばし味わえる魅惑の1冊であるのと同時に、
本好きにとっても、たまらない魅惑的なブックガイドになっている1冊じゃなかろうか。
「この本も!あの本も!」
思わず付箋貼りすぎちゃって、付箋で本が青いぜ!(無印良品の「付箋紙」ですとも!/笑)
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author: 七生子
作家あ行(恩田 陸) | permalink | comments(2) | trackbacks(2)
 
 

恩田陸『酩酊混乱紀行「恐怖の報酬」日記』

「恐怖の報酬」日記
「恐怖の報酬」日記
イギリスとアイルランドには、とても行きたい。だが、飛行機には乗りたくない−。作家・恩田陸は、飛行機恐怖症を克服できるのか? 酩酊混乱のイギリス、アイルランド紀行エッセイ。『IN・POCKET』連載を単行本化。

笑った笑った笑った!!とにかく笑った!!

「恩田陸は千秋さま同様、極度の飛行機恐怖症である」
(機内、恐怖をやり過ごすための思索にバカウケ。ぜひ夜行列車ホラー書いて!)
「恩田陸は行く先々でビールを飲むほどのビール好きである」
(旅行中、いったいどれだけの量のビールを飲んだのか!)
「恩田陸は小説同様、エッセイも面白い」
(恩田さんの意外な一面をた〜くさん、知っちゃった♪)
な〜んてことが判る面白旅行エッセイなのだ。
(随所に脚注があるのも嬉しい♪その内容も茶目っ気たっぷりで、
脚注探して読むのも、また楽しみだった〜♪)

それだけじゃなく、創作裏話&秘話&これから執筆予定の作品のことまでが
さらりと語られていたりして、ファンとしては嬉しい限り(*^^*)。
(そもそも、何のためのイギリス行きだったのかというと…もごもごもご。)
「お!!」思わず読む手が止まって内容をメモしたい衝動に駆られること多数。
ほぉんと、付箋を張りまくりながら読みたい本だったかも。

図書館の新着コーナーにあったから、つい手が伸びて借りてきてしまったけど、
やはり手元に置いておきたい本ですね。
某旅のガイドブックの真似っ子してる装幀からして、ユニークだし。
やっぱり、買っちゃおうかな〜。
author: 七生子
作家あ行(恩田 陸) | permalink | comments(9) | trackbacks(6)
 
 

恩田陸『夏の名残りの薔薇』

夏の名残りの薔薇
夏の名残の薔薇
山奥のクラシックなホテルで、毎秋開かれる豪華なパーティ。その年、不吉な前兆とともに、次々と変死事件が起こった。果たして犯人は…。

この作品が本格ミステリなのかどうかは、ちょっと脇に置いておいて
「いかにも恩田陸らしい作品だなあ」と言うのが、私の第一印象かな。
山奥のホテル…「閉ざされた場所」で次々と起こる事件。
章ごとに語り手が交替し、語り手となる人物の内面・外面とも明かされる興味。
次第に浮かび上がってくる過去のドロドロした因縁関係。
そして映画「去年マリエンバートで」へのオマージュ作品だという事、、、。

作品の結末については賛否あるんでしょうが、「何かあるぞっ」への期待感、
横溝正史を彷彿とさせる血縁の因縁話、底に静かに流れている「去年マリエンバートで」の存在、そしてとどめのあの三姉妹のド迫力!!
作品の雰囲気は、かなり好きかも(*^^*)。
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author: 七生子
作家あ行(恩田 陸) | permalink | comments(4) | trackbacks(8)
 
 

恩田陸『Q&A』

Q&A
Q&A
これからあなたに幾つかの質問をします。ここで話したことが外に出ることはありません−。これぞ小説! 質問と答え(Q&A)だけで物語が進行するリアルでシリアスなドラマ。謎が謎を呼ぶ「恩田陸ワールド」の真骨頂。

Mというショッピングセンターで、死者69人負傷者116人を出す原因不明の事故が起きた。
人で溢れかえる休日のスーパーで、一体何が起こったのか。
人々を混乱に追いやった原因とは何か。
それを老若男女さまざまな証言者の視点から、しかも質疑応答の対話形式で描く小説である。
質問を受ける側の言葉づかいだけでは年齢性別が判別しづらいパートもあったけど、
「Mで何が起こったのか」をお題にした、証言者の数だけの短編小説を読んでいるかのよう。
それぞれの会話から浮かび上がってくるモノ、そして会話の行き着く先の意外な展開に
背筋が凍るような恐ろしさを感じたり。ぶるぶる。人間が一番怖いよう(涙目)。
恩田さん、こーいう設定の物語を書いたら巧いんだから!!

恩田作品にはよく
「謎に対する答えを明確にせず、うやむやなままお終い。後は読者のご想像にお任せしま〜す」
な結末があって、「なーんやそれ(怒)」釈然とせず、モヤモヤの余韻が残ったりするんだけど
この作品では、誰もが知りたい「Mで何が起こったのか」謎に対する一応の回答が用意されていて
その点では評価できるかも。ま、的を射ているのかどうかは判りませんけどね(苦笑)。
ネタバラシにつき、以下、反転
[物語が進むにつれて「誰と誰の質疑応答(会話)なのか?」が微妙にずれてくるところが面白い。何気に前出の証言者のその後の消息が語られているところも面白かったり。でも、この結末には…絶句。上手くはぐらかされてしまったような気がしたり、しなかったり(本当に見つからなかったのか?という疑念がふつふつと)。でも…怖いッ]

                         スペード

家族が寝静まった真夜中に、こっそり読みました(笑)。恐ろしさ、倍増だったかも(笑)。
author: 七生子
作家あ行(恩田 陸) | permalink | comments(5) | trackbacks(7)
 
 

恩田陸『禁じられた楽園』

禁じられた楽園
禁じられた楽園

という訳で、手に汗握りながら恩田陸『禁じられた楽園』読み終わり。
はぁ。恩田さんの直球ど真ん中ホラー作品を読んだのは、
ものすごく久しぶりだったかもしれない。
捷や律子にこれでもかと襲いかかる悪夢の数々に
「ぎゃぁ〜〜怖いぃ〜〜」
叫びながら、でも夢中になって読み耽っていたのは私だ(汗)。

結局のところ、読書中の私の最大の関心事は
「なぜ響一は、捷と律子を熊野の山中にあるテーマパークに招待したのか?」
「“捷と律子の物語”と“淳を捜索する物語”がどう結びつくのか?」
「広げに広げた(それも陰惨に^^;)風呂敷をどう綺麗に畳むのか?」
だったのだが、それがラスト50ページの間に、
こうもパタパタと綺麗にきっちり、折り畳まれてしまうんなんて!!
驚いたけど驚いたけど驚いたけど驚いたけど…ツマンナイ!!(苦笑)

以下、ネタばらししているのでご注意を。
[なんで大団円のハッピーエンドでめでたしめでたしで終わるのー!!
どうやら私、後味がむちゃくちゃ悪い完璧なホラーが読めるのかと
期待してたようだ。だから思いっきり肩透かし食らわされた気分なの。ぶちぶち。
そう。よくよく考えてみると、ああいう結果にしかならないのは明白だし、
ラストに向けて、その為の伏線があちこちに張られていたことも事実。
でもねえ、それまでのヤになるぐらい過剰なねちょねちょ感に比べて、
あまりにもあっけなく収まりすぎてやしませんか?
それに、本当にこのラストでいいの?何やら不健全なモノを感じるんですが。
「神の庭」でのシーン。
私は『光の帝国』よりもタニス・リー『幻魔の虜因』に「冬物語」、
『闇の公子』でのアズュラーンさまの最期を思い出したかな。
]

この物語で一番印象に残ったのはp.378のこの辺り。
この世界は彼が創った。
では、僕たちは?…中略…
僕たちは誰が造ったのだろう。なんのために。
あいつは世界を造り、苦役を使う。そっち側の人間だ。
僕たちは使われ、消費され、名もない歴史の埃となって消える。誰にも記憶されず、誰にも拍手されずに。今歩いているこの瞬間は、その名もない埃の誰も知らない一瞬。
…中略…
「なんのために」

私も、捷と同じ側の人間なんですもん。


このところ、恩田陸の新刊が、続々刊行されるので、追いかけるのが大変!
早く『Q&A』に『夜のピクニック』も予約しなくちゃ!!
その前に、積んでる『黄昏の百合の骨』を読まねば!!嗚呼、忙しいわ!! 
author: 七生子
作家あ行(恩田 陸) | permalink | comments(7) | trackbacks(1)
 
 

恩田陸『クレオパトラの夢』

クレオパトラの夢
クレオパトラの夢
恩田 陸
『MAZE』に続く、恵弥シリーズ(?)の第2弾。
前作は灼熱のトルコが舞台だったが本作品では、
年の瀬も押し迫った雪舞う北のH市が舞台である。

双子の妹和見を連れ戻しに行った先で恵弥が直面した
妹の不倫相手若槻の死。
若槻の死の真相とは?「クレオパトラ」とは?
和見の、そして恵弥の本心とは?


ほとんど全ての登場人物が(主人公で探偵役を務める恵弥でさえ)、
ひと癖もふた癖もある人間ばかり。
若槻の妻・慶子、慶子のいとこの多田も加わり、
繰り広げられるのは、それぞれの腹の探りあいだ(笑)。

謎を追う内に立ち現れることどもによって、物語の印象は二転三転、
目まぐるしく変容し、読者は、翻弄される快感を深く味わえるかも(笑)。

真実は一つ。そのはずなのに。。。
『MAZE』同様、真相はあくまでも曖昧。
はっきりとは語られず、読み手である読者の想像に委ねられている物語だ。
人によっては不愉快なのかもしれないが、私には
「ま(この程度なら)、どれでもいっか」
一応は許容範囲。『MAZE』のラストよりは、不快感を感じなかった。
やっぱり、恵弥のキャラクタの魅力によるところが大きいのかな(笑)。

“世界の終わりは、日常と背中合わせのところにあるのかもね”と
コタツで冷凍みかん(笑)食べながら、しみじみ読みたい物語かも。
そうそう、たまらなくH市へ「旅したいぃ!」気分を刺激されるのだ!
『まひるの月を追いかけて』では奈良、そして
『クレオパトラの夢』ではH市!!(国内が多いですなー)
あああん。“恩田陸 その作品世界を旅する”なるガイドブックの刊行を
心待ちにしたいものだ(笑)。
author: 七生子
作家あ行(恩田 陸) | permalink | comments(8) | trackbacks(3)
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
ドンナ・マサヨの悪魔 六本指のゴルトベルク 遠くの声に耳を澄ませて 恋細工 ジョーカー・ゲーム きりこについて 山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)