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沢村凛『さざなみ』

さざなみ
さざなみ沢村 凜
講談社 2006-01
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次々に難題を出す謎の女主人。執事となった借金男が思いついた、波紋とシマウマと世界征服が一度に見える奇案が生む、不測の結末とは−。不思議な味わいのミステリー。

それぞれ違った味わいのある3つのパートからなる物語なんだけど、面白かった♪
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author: 七生子
作家さ行(沢村 凛) | permalink | comments(4) | trackbacks(4)
 
 

沢村凛『カタブツ』

カタブツ
カタブツ
気まじめに生きる男女ゆえの殺人、不倫、自殺…。世界に例のない「地味でまじめな人たち」にスポットライトを当てた短編集。誠実度100%人間たちのミステリー。

地味で真面目で不器用な人たちを主人公にした作品が6編収録されている短編集。
ごくごく普通に日常生活を送るそんな人達に、突如として「普通じゃない」異常事態が襲い掛かる。
「その時、どうするのか(どうしたのか)」
真面目ゆえ、思い詰めた挙句の顛末のこもごもを描いているんだけど、後味の悪いものあり、
最後の最後で奈落の底に突き落とされるものあり、心がほっこり温かくなるものあり…とさまざま。
たわいもない物語なのかもしれないけど、妙に心に引っかかって余韻を残す、味のある話ばかり。
私のイチオシは、じれったいほど不器用な生き方しか出来ない男の物語「無言電話の向こう側」。
早いうちから真相には気づいてしまうのだけど、さらにひねっているラストがいい。

社会派のファンタジーもいいけど、前作『あやまち』みたく、ミステリ風味の作品もいいなあ。
「カタブツ」ゆえの喜悲劇を味わった後でよくよく考えてみると、
ファンタジー長編『瞳の中の大河』の主人公もまさしく「カタブツ」だったのかも。
author: 七生子
作家さ行(沢村 凛) | permalink | comments(4) | trackbacks(1)
 
 

沢村凛『あやまち』

あやまち
あやまち
沢村 凛
 本物の恋はきっと、言葉を交わす前に始まるのだ…。
 傷つかないように都会で独り暮らす30代間近の女性が出会った
 正体不明の青年と、彼を尾行する中年男。
 ファンタジー大賞受賞者初の書き下ろし恋愛小説。



都会でひとり心静かに暮らそうと、他人と繋がることを諦めた途端に、
偶然にも見つけてしまった一人の青年、タツヤ。。。
タツヤの出現によって、ごく普通の日常がぐらり揺らいでしまうようす、
そして、単なる気まぐれから次第に恋へと気持ちが傾いていく
揺れるもうすぐ30代な微妙なお年頃の女性心理を、
淡々と、でも丁寧にすくいあげて描写しているところが、印象的な物語だ。

何と言っても「地下鉄の通路での出逢い」というシチュエーションが、秀逸(*^^*)。
見ず知らずの人間と「繋がる」チャンスとして、絶好の場所なのかもという気になる。
限りなく現実感のあるファンタジーというのか、独特の不思議が空気が心地よい。
日常に非日常を紛れ込ます手法が、とっても巧いのだと思う。
主人公がふと地下鉄の通路の向こうに、海底を重ねて見るシーンが幻想的で素敵。

恋愛小説だと思って読むと、意外にずっしり重たい物語で驚くのだけども。
「彼の物語」で明かされる真実。彼の「あやまち」、そして私の「あやまち」。
喪失の痛みだけではなく、何もできなかった良心の痛みもあると思いたい
同じモノを見ていても、違うモノを見ていた二人。切ないですな。

読み終えて改めてカバー表紙をみると、胸が苦しくなるようだ。
これから地下鉄の階段をのぼる度に、この物語をほろ苦く思い出しそう。
author: 七生子
作家さ行(沢村 凛) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
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