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豊島ミホ『陽の子雨の子』

陽の子雨の子
陽の子雨の子豊島 ミホ
講談社 2006-03-28
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初めて夕陽が雪枝の家を訪ねる日、押入れの中には、後ろ手に縛られた聡がいた…。不安と希望の間で揺れる、青春の物語。

とにかく前半が、私にはダメダメでした。
核となる雪枝が「ちょっと!ちょっと!ちょっと!(滝汗)」。
言動からしてダメダメだったのが原因で、まるで作品に乗れなくて。
そこんとこフィクションだとは判っていても、
未成年の家出少年を匿って同居してるのって…やっぱりダメなんじゃないの?
ただ彼女の言動の理由が明らかになる後半以降は、どこか寂しさが漂う作品世界に
引き込まれるかのようにして読んじゃったんですけどね。
引っかかる部分が多々あるものの、結果としてかなり好きな作品です。
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author: 七生子
作家た行(豊島 ミホ) | permalink | comments(4) | trackbacks(3)
 
 

豊島ミホ『夜の朝顔』

夜の朝顔
夜の朝顔豊島 ミホ
集英社 2006-04
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クラスメイトとの微妙な距離感、となり町での発見、垣間見るオトナの事情…。小学生センリが初めて知る不安、痛み、恋。新しい発見に満ちた濃密な日々のなか、ゆっくりとオトナになる少女を描いた連作集。

わわわ!すごくいいですね、この連作集。まるで豊島ミホ版『永遠の出口』って感じ。
物語の舞台となるのは、さほど昔でもなく、海沿いのとある田舎町だけど、
主人公センリの小学1年生から小学6年生までの6年間を描いた連作集の
それぞれのエピソードを読んでいる内に、見事なまでにセンリに共感。
そして心の奥底に沈んでいた、忘れてしまいたい、でも忘れられない
小学生の頃の自分を引っ張り出してきて、ほろ苦く反芻してしまいます。
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author: 七生子
作家た行(豊島 ミホ) | permalink | comments(5) | trackbacks(6)
 
 

豊島ミホ『青空チェリー』<文庫版>

青空チェリー
4101199418豊島 ミホ
新潮社 2005-07
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おすすめ平均 star
star単行本を読んだ方も楽しめるそうです。
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うちの予備校の隣にラブホが建った。以来あたしは屋上からのぞきちゃんな日々。ゆるしてちょうだい、だってあたし18さい。発情期なんでございます…。女による女のためのR−18文学賞大賞読者賞受賞作。

豊島ミホ初の文庫化。単行本で読んで感想も書いてるんですが(感想
「ハニィ、空が灼けているよ」など文庫化で大幅に加筆修正されてると聞き、
買って読んでみました。
わ。大幅に加筆修正されているだけじゃなくて、収録順番まで変わってるのね!
発表当時のまま手が加えられていない「青空チェリー」を間に挟む形で
今現在“最新の豊島ミホ作品”が配置されているから、
この3年ほどの間に、作品に込めた想いを表現する方法が、
格段に進化して文章が上手くなったのが、はっきりと判るようになっている!
豊島ミホ、恐るべし!まだまだ化けますね、この作家は、、、。
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author: 七生子
作家た行(豊島 ミホ) | permalink | comments(2) | trackbacks(2)
 
 

豊島ミホ『檸檬のころ』

檸檬のころ
檸檬のころ
かっこ悪くて、情けなくて、でも忘れられない瞬間がある。田んぼと山に囲まれた、コンビニの一軒もない田舎の県立高校を舞台に綴る、青春の物語。


豊島ミホの最新作は、田舎の進学高が舞台のど真ん中ストレートの青春小説。
収録されている7編の作品同士が微妙にリンクしているのが、とても嬉しい♪
ある作品で語り手を務めた人物が、別の作品で脇役でちらり登場したり。
繋がりを見つける楽しみと、気になっていた人物のその後を知る喜び。
語り手によって、作品ごとの空気ががらり変わるところも、また好み。
(当たり前のようだけど、なかなかに難しいんですよね)

あとがきによると「地味な人なりの青春」がテーマなのだとか。
うーん。でも一握りの人間以外は、みーんなこんな青春なんじゃないかしら?
誰もが一度は経験した思春期の青さ頑なさ一途さ痛さ苦さ、、、
今となっては気恥ずかしい、そんな感情を思い出して、共感しまくり。
切なさで胸をきゅんきゅんさせながら読んでました。かな〜り好き(*^^*)。




さまざまな人物が語り手を務めるこの作品、中にはえっ?と思える角度から
繋がる作品もあって、直球すぎなさ加減がなかなかに面白かったんだけど、
7編で、新学期から卒業までの1年間を描いているのが、ちょっと残念。
時空を超えて、意外なところで意外な人物がリンクする楽しみまで味わえたら、
もっともっとこの作品を好きになっていたかもしれない。

収録作では、「ルパンとレモン」「ジュリエット・スター」「ラブソング」
「雪の降る町、春に散る花」の切なさ全開作品が好き。
「担任稼業」、食べ物で志望大学を決める箇所で大笑いしました(笑)。

作者の豊島さんってまだ23歳なんですよね!若いッ!
思春期に近いところにいるから、これほど瑞々しい青春小説が書けるのかな?
豊島作品は『青空チェリー』『日傘のお兄さん』『檸檬のころ』と
3作品読んだけど、この『檸檬のころ』が一番好きです(*^^*)。
author: 七生子
作家た行(豊島 ミホ) | permalink | comments(2) | trackbacks(4)
 
 

豊島ミホ『青空チェリー』

青空チェリー
青空チェリー
豊島 ミホ
うちの予備校の隣にラブホが建った。以来あたしは屋上からのぞきちゃんな日々。ゆるしてちょうだい、だってあたし18さい。発情期なんでございます…。女による女のためのR−18文学賞大賞読者賞受賞作。

〈女による女のためのR-18文学賞〉読者賞を受賞した
「青空チェリー」他2編を収録した作品集。
表題作では、語り手となるあたしはのぞきが趣味の18歳の予備校生。
「女の子にだって、性欲があるのだ!」と堂々と主張しているかのような、
ちょっぴりエッチで、風変わりな“ガール ミーツ ボーイ”の物語なのだ。
読んでるこちらが思わず赤面しちゃうようなエッチなシーンもあるけれど、
官能小説めいた淫靡な感じがまったくないばかりか、
スコーンと突き抜けた明るさが好感度大の、とってもキュートで爽やかな
女の子のための青春小説なのだ。こういう話、私は大好きさ〜♪
読者賞を受賞したのが、すんごくよく判るな〜。

2番目の「なけないこころ」は、セフレがいて、ちゃっかり3Pして楽しむ一方で、
5年間会ってない男の子をひたすら想い続けているという
けなげな一面も持ってる女の子の物語。うーん。少女漫画ちっくかも(*^^*)。
肉体の快楽と初々しい純愛が両立できてしまうところに、思わず共感。
そうそう、それが女の子の不思議なのよね!

最後の「ハニィ、空が灼けているよ。」では、戦時下での恋愛を描く。
戦争によって引き裂かれた恋人たち。そして、疎開先での新しい恋。けど。
描きたいモノは良く判るけど、わざわざ戦争を持ち出してくる必要があったのか
私には疑問だったなあ。
しっかり描き切るには、まだ荷が重すぎるし、
舞台となるSFめいた世界観はあまりにも安直で、軽薄な感じがしたし。
前2作が良かっただけに、この作品はちょっとがっかりでした。

やっぱり3編の中では「青空チェリー」がイチオシ!
しっかし。『日傘のお兄さん』と同じ作者の作品だとは、驚きますなあ。
作品を発表するごとに、成長されてるのねー♪
全著作読破目指して、頑張りますとも!!
author: 七生子
作家た行(豊島 ミホ) | permalink | comments(1) | trackbacks(1)
 
 

豊島ミホ『日傘のお兄さん』

日傘のお兄さん
日傘のお兄さん
豊島 ミホ

 ささやかにきらめいている、五つの恋のかたち。

5編の作品が収録されているけれど、どの作品も女の子の
「そーいうのってあるある!すんごくその気持ち、よく分かるわ〜!」
共感を誘う物語かもしれない。
どの作品でも、人を心の底から「好き」だと思う、
ピュアで、まっすぐで、ひたむきな想いが満ちていて、
それが読み手の心の中にまで、じんわりと伝わってくる。胸が温かくなるよう。
でも作品の雰囲気は、あくまでキュートでチャーミングなのだ。
隠し味に「好き」ゆえの切なさがプラスされているのがミソ。

5編のうち、表題作である「日傘のお兄さん」が一番好きかな。
「すこやかなのぞみ」「バイバイラジオスター」「あわになる」
「猫のように」もすんごく好きだけど。
特に「バイバイラジオスター」。
“葉書き1枚に想いを込める”の込めっぷりに、つい泣かされた。ぐすん。
叶わなかった昔の恋を思い出し、気持ちよく感傷に浸りましょう。


豊島ミホさんって「女による女のためのR-18文学賞」読者賞受賞されて
デヴューされたんですね。
「R-18」にビビってたけど、そんなことはない。
この作品集読んで、たちまちファンになっちゃった私。
デヴュー作『青空チェリー』も絶対に読むつもり。
今後の豊島ミホさん、チェックチェックチェック!!
author: 七生子
作家た行(豊島 ミホ) | permalink | comments(8) | trackbacks(1)
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
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