えりなの青い空
小学5年生のえりなは、学校の中庭に寝転がって、空を見上げるのが大好きなのんびりやさんの女の子。そんなえりなと学級委員の鈴原さんとの触れ合いをほんわかと描きます。
周囲の人達とは違って、のんびり屋さんでマイペースのえりな。
そんなえりなのお気に入りは、晴れた日に学校の中庭にごろんと寝転がって
青空を見上げること!!
私も青空を眺めるのが大好き。
でも今まで、ごろんと寝転がって青空を見上げようと思った事は一度もない。
だから自分だけの青空を全身で感じて、心地良さそうなえりなのようすに
正直、「やられた!その手があったのかッ!」って思いました(笑)。
5年生なのに、周囲の意見に流されることなく、自分なりの価値観をしっかと持ち
自分の気持ちに正直に振舞うえりなが、とても素敵で魅力的に映る。
教室から浮きがちなのんびり屋のえりなを擁護するのが、えりなと対照的で
てきぱきしてしっかり者、何でも器用にこなしてしまう鈴原さんなのが面白い。
一見かみ合わなそうな2人が偶然、一緒に寝転んで青空を見上げたことから
淡い友情を芽生えさせていくようすが、とってもいい感じ。
今が真冬でさえなければ、今すぐにでも庭に出て、ごろんと寝転がり
ただ青空を眺めていたいんだけど、、、、、、残念だわ。
読み終えて心の中に青空が広がるような、そんな爽やかな一冊です。
そうそう。こみねゆらさんの繊細なイラストが、また素敵なんだな(*^^*)。