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小池昌代『黒雲の下で卵をあたためる』

黒雲の下で卵をあたためる
黒雲の下で卵をあたためる小池 昌代
岩波書店 2005-11-26
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ギュンター・グラスの詩に出てきた風景について綴った表題作など、詩人の豊かな感性がひしひしと感じられて心地よい、しずかな抒情にみちたエッセイを収める。『図書』連載「言葉が広げる風景」に書き下ろしを加え単行本化。

小説集『ルーガ』(感想)とほぼ同時期に発売された、こちらはエッセイ集。
いんや。エッセイというよりも随筆と、衿を正しながら呼びたくなるような作品です。
「図書」に連載された「言葉が広げる風景」の単行本化ゆえか、
詩人の持つ言葉へ寄せる深い思い入れが伝わってくるかのよう。
イマジネーション豊かに、そしてこの上なく的確で柔軟に、と
とても細やかに神経を使って言葉を選び、文章を綴っているのが、非常によく分ります。

と同時に、詩人ならでは(?)の本質まで見抜くような観察眼の鋭さが光る作品や、
ノンフィクションかと思って読み進めると小説のような作品もあったりして、
持ち味である不可思議さも健在(笑)。
「えええ?」不穏な余韻を残したまま、ぶちりと終わってる作品もあって、
「次はどんなお話なのかしら?」読み進める楽しみがありました。
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author: 七生子
作家か行(小池 昌代) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
 
 

小池昌代『ルーガ』

ルーガ
ルーガ小池 昌代
講談社 2005-11-01
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幸福というものは、ああ、幸福だと思ったとたん、なにかほかのものに変容する…。女の心の奥の奥にある、言葉になりにくい美しいものを綴った小説集。書下ろしの表題作ほか、『群像』に掲載した2編を収録。

昨年読んだ『感光生活』(感想)がすごく良かったので、小説集が刊行されたと知り、
さっそく読みました。
詩人による作者にとって“最初から小説だ、と思って書いた”初めての小説集だとか。
(じゃあ『感光生活』は、途中で小説に変容したエッセイだったんですねえ^^;)。
「ルーガ」「ニギヤカな岸辺」「旗」の3編が収録。
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author: 七生子
作家か行(小池 昌代) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
 
 

小池昌代『感光生活』

感光生活
感光生活
日常生活の中に立ち現れる新たな変容と、記憶のように甦る永遠の相…。「わたし」という謎の中心に生きて在る感触へむけて、深く降りてゆく15の短篇集。

装幀と題名の『感光生活』が素敵で、つい誘われて手に取り、読み始めた作品。
作者の小池昌代さんが著名な詩人であることも、知りませんでした(苦笑)。

詩人を思わせる「わたし」の日常を綴った身辺雑記風の文章なのか、
と思いつつ読むと、いつの間にか目の前の光景が歪み、変容していることに
気づかされ、愕然としてしまうような不穏で不思議な作品ばかり。
(不思議と思うのは読者ばかりで、詩人の目には当たり前の光景なのかも。
そう思わせるモノが確かにあるような)
その文章は詩人の豊かな感性がひしひしと感じられて心地良く、
15編だけなんて少なすぎる!もっともっと!そしていつまでも
この文章を読んでいたい、浸っていたいと思わせる吸引力と魅力がある。

15編の内、印象深かったのは「島と鳥と女」「蜂蜜びんの重み」「ミミとわたし」
そして「クラスメイト」かしら。
特に「クラスメイト」のラストシーンに、心臓を鷲づかみにされたような衝撃が。
誰の心にもある闇の深さをまじまじと見せつけられたようで、恐怖、でした。

エッセイ集『屋上への誘惑』で講談社エッセイ賞を受賞されているんですね。
この作品もぜひ読んで、心地良い文章に浸りたいです。
author: 七生子
作家か行(小池 昌代) | permalink | comments(4) | trackbacks(1)
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
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