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江國香織『とるにたらないものもの』

とるにたらないものもの
とるにたらないものもの江國 香織
集英社 2006-05
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とるにたらないけれど、かけがえのないものもの。
輪ゴム、レモンしぼり器、ヨーグルト、石けん、りぼん…etc. 日常のなかの、ささやかだけど愛すべきものたちにまつわる記憶や思い。やわらかな言葉で綴る絶妙なショートエッセイ60編。(解説/佐々木敦子)

身近な日常にある「ちょっとした、でもかけがえのないモノ」への江國さんの愛、
モノにまつわる思い出などを綴ったエッセイ集です。
約3年前に、単行本で読んだものの、文庫落ち記念に再読。
うーん。やっぱり私、江國さんが綴る文章(特にエッセイ)が大好きなんだなあと
つくづく実感しましたね。
表現し難い柔らかで優しい感情をいかに形容し表現するのか、
句読点の打ち方にしても、神経使いすぎなんじゃないの?と思えるほどの
気配りを感じます。
何気ないようで、細心の注意を払って綴られた文章が面白くない訳がない!
共感しつつ、あたかも「こーいうものから江國香織はできているのだ!」宣言のような
珠玉のエッセイ60編を、心から楽しんで読みました。
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author: 七生子
作家あ行(江國 香織) | permalink | comments(2) | trackbacks(1)
 
 

江國香織(編)『活発な暗闇』

活発な暗闇
活発な暗闇
たぶんかなり無秩序な、無論ひどく偏った、でもどう見ても力強いアンソロジーです。力強すぎるかもしれません。江国香織が選んだレイモンド・カーヴァー、リチャード・ブローティガン、高橋睦郎らの詩をどうぞ。

詩心が欠如している私にも楽しめた、江國香織選による詩のアンソロジー。
ほとんどが、初めて出逢う詩人による詩だったのだけど、
芳醇な詩の世界に、しばし酔わせていただきました。
巻末の、江國さんご自身による思い入れたっぷりの詩の解題がまた素敵。
感じ方の違いを確認するのも、また楽しかったりして(*^^*)。
(この本、図書館で借りて読む本ではないと思う。
ふと思い立った時にいつでも手にとって読めるよう、常備しておく本かも)
『海曜日の女たち』阿部日奈子さんのお名前をしっかとチェックチェック!!
author: 七生子
作家あ行(江國 香織) | permalink | comments(0) | trackbacks(1)
 
 

江國香織『雨はコーラがのめない』

雨はコーラがのめない
雨はコーラがのめない
「雨」は、オスのアメリカン・コッカスパニエル。かつて私は、しばしば音楽にたすけられました。いまは雨にたすけられています−。大和書房ホームページ連載に加筆し、書き下ろしを加えて単行本化。

作品を読むまで題名の「雨」を、空から降ってくる「雨」だと思っていたのは
きっと、私だけじゃないはず。
でも、この「雨」とは江國さんの愛犬の名前だったのねー。
名づけのセンスに「参りました」いきなり脱帽しちゃった。
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author: 七生子
作家あ行(江國 香織) | permalink | comments(6) | trackbacks(0)
 
 

江國香織『スイートリトルライズ』

スイートリトルライズ
スイートリトルライズ
一日のはじまり。この日常に不満はない、と、瑠璃子は思う。でも、それなら春夫といるときに淋しくないのは一体どういうわけだろう。あんなにみちたりてしまうのは−。『星星峡』に掲載されたものを大幅に加筆修正して上梓。

91年に刊行された『きらきらひかる』で、決して交わる事がない一組の夫婦が、
なんとか歩み寄ろう、横たわる溝を少しでも埋めよう、
みんなで「家族」になろうとする姿を、静かに爽やかに優しく描いていて、
とても好感を持ったのだけど、
今年上梓されたこの『スイートリトルライズ』では、同様に一組の夫婦の姿を
静かに描いてはいるものの、常に一触即発の張り詰めた空気の存在があって
たまらなく息苦しさを感じる作品である。
江國さんも作家として、人間として成長したってことかしらん。

「結婚している人間は恋してはいけない」とは、決して私も思わない。
だけど同じ部屋に居ても、互いに違うものを見、想っているのはとても切ない。
愛しあい、求めあって結婚した2人なのに、
いつの間にか心の距離が遠く離れてしまった2人。
(手を伸ばせば抱きしめてくれるのに、心がここにないなんて)
互いが互いに深い部分で理解し合っていて、離れがたく固く結びついていて、
「嘘がつけない守るべきもの」なのかもしれないけど、、、
詭弁にしか聞こえない^^;。
引き返せないところまで離れてしまわない内に、ぜひトリカブトを(笑)。

ダブル不倫を描いていても、不思議と生臭さを感じず、清潔感さえ感じるのは
作家・江國香織ならでは、なんでしょう。
配偶者持ちにとって、読んでいてとても恐ろしい小説でしたわ。怖いッ!!
(「ウチは、そうじゃない」そう言い切れる自信が私にはないわ^^;)
author: 七生子
作家あ行(江國 香織) | permalink | comments(2) | trackbacks(2)
 
 

江國香織(作)荒井良二(絵)『モンテロッソのピンクの壁』

 ハスカップはうす茶色の猫。寝ているのが大好き。
 ある日夢で見たピンクの壁…。
 「その場所こそ、私がどうしてもいかなきゃならない場所なんだわ」
 それがモンテロッソのピンクの壁。ハスカップの旅のはじまりはじまり。
 ちょっと愛らしくて、不思議で、ナンセンスな物語。



荒井良二さんの色がダンスしてるようなイラストがとってもキュートな、
ハスカップの
「夢を現実にするあの場所を目指す」
旅の物語。
それは同時に
「夢を手に入れるためには、何かを諦めなくっちゃね」
物語なのかもしれない。

モンテロッソのピンクの壁を目指し、
ただひたすらにずんずん前進するハスカップ。
そんな旅の様子は、微笑ましく、ついにまにましてしまう!!
なりふり構わない旅の途中のクセに、
食事の作法にうるさく、行儀正しく、容姿を気にするハスカップの様に
思わずくすくす。

しっかし。ねえねえ。それで本当に良かったの?ハスカップ!!
[これじゃ、死に場所を求める旅だってば(汗)。
でも実際、夢と現実の区別がつかなくなるような、とろける幸せの中にいたら、
本当にとろけちゃうかもね。
]

私にとっての「モンテロッソのピンクの壁」は「バベルの図書館」かなあ。
猫好き、必読の絵本、かも(笑)。
author: 七生子
作家あ行(江國 香織) | permalink | comments(2) | trackbacks(1)
 
 

江國香織『とるにたらないものもの』

とるにたらないものもの
とるにたらないものもの江國 香織
集英社 2003-07
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おすすめ平均 star
star本との対話を楽しめます
starみんな子供だった
star共感
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物事はすべてあるがままですでに凝縮されている。絶妙に溶け合う60の記憶とことば。

身近な日常にある「ちょっとしたモノ」への江國さんの愛、思い出などを綴ったエッセイ集。
本文のインクの色がグリーンブラックだったり、目次の題名の文字がちょっと可愛かったりして
本の装丁に対するこだわり(愛)がひしひしと伝わってきます。
図書館で借りた本だけど、ぜひ手元に置きたい一冊ですね。

エッセイの中で、クスクス笑ってしまったのが、
亡き父君が頑固にこだわったエピソードを綴った「ヨーグルト」。
日本語にこだわった方だからこそ、なんでしょうね。
(ちなみにこの本の題名は「とるにたらないものもの」。「ものたち」じゃないのよ)
また「お風呂」で、江國さんもお風呂場読書されると知り、ちょっと嬉しくなりました。
「篭城」の域には私、まだまだ達していませんが。
ふとした時に、読み返したくなる心地良い一冊です。
author: 七生子
作家あ行(江國 香織) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
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