2009.06.15 Monday
加門七海・福澤徹三・東雅夫編『てのひら怪談 己丑 ビーケーワン怪談大賞傑作選』
てのひら怪談 己丑―ビーケーワン怪談大賞傑作選 (ポプラ文庫) | |
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いまインターネットで話題騒然の「3分で読める800字の怪談」シリーズ第二弾。一度読んだら二度と忘れられない(!?)怖い話、不思議な話、奇妙な話、せつない話…三度の飯より怪談が大好物の書き手たちが腕を競った中から、特に評価の高かった作品ばかり全108編を一巻に厳選収録。『てのひら怪談2』と『てのひら怪談 百怪繚乱篇』所収の作品から108編を厳選し収録した傑作選集。108篇の奇妙で不思議な物語。切なくて、おぞましくて、ぞっとして、中にはくすり笑ってしまうものまで。800字以内と短いながらどの作品も、読者を独自の作中世界に引き込む吸引力のある物語ばかり。
『てのひら怪談 百怪繚乱篇』が既読で読み覚えのある作品も多かったけど、いやー。再読してもいいものはいい。「好き」と、印象深かった作品が収録されていると嬉しくなる。日常が非日常に切り替わる様を興味深く読んだ。
それにしても「てのひら怪談」を読んで掻き立てられるのが「怖い」という感情だけでは決してないこと、そして「怖い」という感情や「怪談」について改めて考えさせられるところが興味深い本だと思った。
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