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長野まゆみ『猫道楽』

猫道楽
猫道楽長野 まゆみ
河出書房新社 2002-06
売り上げランキング : 36371
おすすめ平均 star
starおとなの恋愛
star猫&美少年が好みの方に…。
star最高です!
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「猫飼亭」という風変わりな屋号。土蔵造りの厳しい構え。膝の上に灰色の猫をのせ、喉を撫でつつ煙管を使う若い男。この屋敷を訪れる者は、猫の世話をするつもりが、「猫」にされてしまうという…。

猫好きの私。
“猫道楽”というタイトルに惹かれて手に取ったら!
猫が登場しない訳じゃないんだけど、メインである猫は…猫は猫でも
あっちのネコだったのか!おったまげ。
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author: 七生子
作家な行(長野 まゆみ) | permalink | comments(19) | trackbacks(1)
 
 

長野まゆみ『あめふらし』

あめふらし
あめふらし長野 まゆみ


文藝春秋 2006-06

売り上げランキング : 59703


おすすめ平均 star

starしっとりした感じ

starがっかり…


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ウヅマキ商会を営む橘河にタマシイを拾われた岬。「きみが生きているのは、おれがタマシイを掴まえているから。しばらくおれのところで働いてもらう」 しかし、仕事の背後に怪しい気配が…。極上の和風幻想譚。

ウヅマキ商會は暮らしの中のあらゆる雑事をひきうける何でも屋である。
社長の橘河は死んだ人間のタマシイを拾うあめふらしだから、
従業員も事務所に舞い込む仕事の依頼も、尋常ではない不可思議なものばかり、、、。

この作品、ものすんごく好き好き。
『家守綺譚』とか波津彬子のジャパネスク作品にも通じるような、
異界との艶かしい交歓や、ちょっと昔の日本的なもので満ち満ちている幻想譚。
舞台となるのは現代なのに、事務所の一歩外に出ると、すぐそこは異界という近しさ。
時空さえもやすやすと超えてしまうところに、眩惑されてしまいます。クラクラ。
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author: 七生子
作家な行(長野 まゆみ) | permalink | comments(2) | trackbacks(0)
 
 

長野まゆみ『箪笥のなか』

箪笥のなか
406213053X長野 まゆみ
講談社 2005-09-07
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おすすめ平均 star
star姉弟の距離
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長野まゆみの新境地が、いまここに拓かれる。
古い紅い箪笥をめぐる不思議ワールド
弟は少年のとなりへ布団を敷く。久しぶりに紅い箪笥のそばで眠るのを愉快がる。幼い日の晩のように見知らぬ人物が枕もとに佇つのを期待している。頭からすっぽりかぶる黒い雨合羽を着たその人物は、弟の耳に手のひらをあてた。電車の音が聞こえてきたと云う。小学生だった弟は、怖いだの気味悪いだのとは感じなかったらしい。

“長野まゆみの新境地”が謳い文句なのが、この作品。
確かにそれまでの長野作品といったら“少年たちが主人公で、旧仮名遣いとルビを多用した
独特の硬質で甘美な物語”で、独特の「長野ワールド」の刻印済みだったのに、
この物語は、不思議な赤い箪笥が妖しを呼び寄せる「箪笥綺譚」とでも呼びたくなる連作集。
なんといっても語り手となる「わたし」は30歳前後の成人女性だし、
不思議を見て引き寄せてしまう体質の「わたし」の弟も成人男性で、しかも妻子持ち!
今まで「長野作品はちょっとクセが強くて…」敬遠していた人にとっては、
とても読みやすい作品になっているんじゃないかしら。
“新境地”といえども、四季の移ろいが色彩も鮮やかに盛り込まれていたり
(四季の食卓のなんと豊潤なことか!)、こだわりのある漢字の使い方に
長野ワールドの欠片を見つけて、ほっと安心。ファンにも嬉しい作品集です。
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author: 七生子
作家な行(長野 まゆみ) | permalink | comments(2) | trackbacks(0)
 
 

長野まゆみ『都づくし旅物語―京都・大阪・神戸の旅』

都づくし旅物語―京都・大阪・神戸の旅
都づくし旅物語―京都・大阪・神戸の旅
観光もせず、買い物もしない空白の旅。私は一冊の本を旅行鞄に入れて、かつて旅したことのある神戸へ出発した…。神戸・北野の噴水園、大阪・天満橋、京都・天竜寺…不思議な少年が誘う妖しのニッポン、懐しの三都。

この作品は、たらいまわし本のTB企画「第11回『旅』の文学!」で、
KOROPPYさんがご紹介されていた本です。ようやく読みました〜♪

今から10年ちょっと前に実施されたJR西日本の“三都物語”キャンペーンの為に
執筆されたのかな?京都・大阪・神戸を舞台にした短編集です。
前半の「古都遊覧」は、実際に長野さんが三都を旅したその紀行文なのかと
思いながら読むと、その期待は嬉しい方面に裏切られます。
いつしか現実の街角から「これぞ、長野作品!」というキーワードを散りばめた
幻想的な異界の街並みに佇んでいて、幻惑されます。
気まぐれに不思議な空間へも誘ってくれる古都が持つ妖しい力のようなものが
ひしひしと感じられて、思わずうっとり(*^^*)。

後半の「三都逍遥」は少年たちが主人公で、旧仮名遣いとルビを多用した
独特の硬質で甘美な―いかにも「長野ワールド」を堪能できます。
京都・大阪・神戸が舞台なのに…ただ同じ名称が同じなだけで
まるっきり異なる(未来の)架空の街を舞台にしているかのよう。
「古都遊覧」と「三都逍遥」、同じ三都を描きながらも
がらりと印象が異なっていて、その異なっている様子がまた面白い〜♪
この本をガイドブックにして、どちらの三都へもぶらり旅してみたいです。

収録された作品が発表された時期は1990〜93年ごろ。
…。作中の神戸と反映されているのは、震災の前の街並みなのかあ、、、。
今、長野さんが新たな三都物語を執筆されたとしたら、どんな物語になるのか。
夢想によって甘美に紡ぎだされる新しい物語を、ぜひ読んでみたいなあ。
(え?自分で実際に旅して「私の三都物語」を綴れって?…ごもっとも)

author: 七生子
作家な行(長野 まゆみ) | permalink | comments(11) | trackbacks(0)
 
 

長野まゆみ『よろづ春夏冬中』

よろづ春夏冬中
よろづ春夏冬中
希いを叶える貝殻細工の小函から、朝顔市で購った夕顔の鉢植えから…。思いがけないことから、彼らの運命は動きはじめる。或るときは異界と混じり、或るときは時空を超え、妖しく煌く14の極上ストーリーを収めた玉手函。

私にとって、すごく久しぶりに読む長野まゆみ作品。
児童書の新着本コーナーにあったから(装画も可愛いし)、
てっきりそういう話なのかと思ったら…むむむむむ。
収録された短編14編のその大半が、男性同士の恋愛を仄めかしてる!(汗)。
その手の話は嫌いじゃない…って言うか、とっても好きだからいいですけどぉ。
それにファンだったら、そ〜いう話だというのは織り込み済みでしょうが…
でも、児童書の棚に並べるのだけは止めて頂戴な(大汗)>図書館のおじさん。
本を装丁だけで判断しちゃダメですってばッ!!

さまざまなテイストの短編が収録されているのだけど、
(男性同士…というのはまあ脇に置いておいて^^;)、
私の好みは、梨木香歩『家守綺譚』風とでもいうのか、
日常からふっと異界に紛れ込んでしまった青年の身の上に起こった
不思議、だけど怖くない顛末を綴った作品かな(*^^*)。
ま、ストレートな恋愛話も好みですが。おほほほほ。
どの作品も、つい「物語のその後」をあれこれ想像させられる
不思議な魅力と深い余韻がいつまでも残る物語ばかり。うっとり(*^^*)。
「雨過天青」「猫にご飯」「ウリバタケ」「花の下にて」「待ちきれない」「空耳」
「タビノソラ」「希いはひとつ」「海辺の休日」なんかがもろに、ツボ。おほほ。

久しぶりに読んだ長野作品で「長野まゆみ好きな自分」を再認識した私。
「ポタージュスウプ」に「卓子(テーブル)」、そしてトドメの「唇を被せる」。
きゃあきゃあ。耽美耽美(*^^*)。
という訳で、長野まゆみにずっぽりハマろうと決意した私なのでした。
全著作読破を目指すわよッ!!
author: 七生子
作家な行(長野 まゆみ) | permalink | comments(4) | trackbacks(0)
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
ドンナ・マサヨの悪魔 六本指のゴルトベルク 遠くの声に耳を澄ませて 恋細工 ジョーカー・ゲーム きりこについて 山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)