2006.01.26 Thursday
田中啓文『落下する緑』
落下する緑 永見緋太郎の事件簿 | |
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連綿と受け継がれたクラリネットの秘密、消えたトランペット奏者の行方…。孤高の天才サックス奏者・永見緋太郎の活躍を描く、本格ミステリ連作集。『ミステリーズ!』連載に、幻のデビュー作と書き下ろしを加えて単行本化。
初めて田中啓文という作家の存在を知ったのは、確かなるしまゆりのイラストにジャケ買いした
集英社スーパーファンタジア文庫『神の子はみな踊る』で、
だからてっきり、スーパーファンタジア文庫出身の作家だとばかり思ってたんですが、
ほぼ同時期に、この作品集の表題作である「落下する緑」で
鮎川哲也編の『本格推理』に入賞していたのだとか。
幻のデヴュー作「落下する緑」から始まる、才能はあるけど常識皆無の
テナーサックス奏者永見緋太郎が、音楽業界の日常の謎を解く本格ミステリ連作集です。