<< 垣根涼介『サウダージ』*prev
図書館へ行こう! >>*next
 

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -
 
 

恩田陸『夏の名残りの薔薇』

夏の名残りの薔薇
夏の名残の薔薇
山奥のクラシックなホテルで、毎秋開かれる豪華なパーティ。その年、不吉な前兆とともに、次々と変死事件が起こった。果たして犯人は…。

この作品が本格ミステリなのかどうかは、ちょっと脇に置いておいて
「いかにも恩田陸らしい作品だなあ」と言うのが、私の第一印象かな。
山奥のホテル…「閉ざされた場所」で次々と起こる事件。
章ごとに語り手が交替し、語り手となる人物の内面・外面とも明かされる興味。
次第に浮かび上がってくる過去のドロドロした因縁関係。
そして映画「去年マリエンバートで」へのオマージュ作品だという事、、、。

作品の結末については賛否あるんでしょうが、「何かあるぞっ」への期待感、
横溝正史を彷彿とさせる血縁の因縁話、底に静かに流れている「去年マリエンバートで」の存在、そしてとどめのあの三姉妹のド迫力!!
作品の雰囲気は、かなり好きかも(*^^*)。
以下、ネタばらしにつき反転。
[第一変奏を読んで、第二、第三と読み進めるうちに、前章での死がないことになっているのにはビックリ。話が微妙にずれていることに違和感を感じるんだけど、でも「あ。これは妄想なのね」すぐに真相に気がついちゃう。それがテーマでもある「記憶の捏造」とはねえ(汗)。それよりも「真実は虚構の中に。真実は嘘の中に」と言われた方が納得できるかな。第六変奏で、今まで読んで感じてきたもやもやが綺麗に払拭されるのかと思って期待していたのに。「そう来るんかい(汗)」的肩透かしを感じた。『Q&A』みたい。でもよく考えたら、冷静かつ客観的な視点ですべてを俯瞰できる人物は彼しかいないのよね!!そして彼に対する先入観は、視野人物たちによる「記憶の捏造」によって植え付けられたものである事に気づいて「なるほどー」腑に落ちちゃった私なのだった。
 ラストは、、、「そんな締めくくりでいいんかい(汗)」と思わないでもないけど、まるで映画の中にフェードアウトしていくかのよう、幻想的だから許しちゃう(笑)。でも、結局、誰でも良かったんじゃないの?>桜子。随所に引用されていた映画のシナリオが「???」だったけど、最後まで読んで腑に落ちた。なるほどね。でも時光、ぢつはモテモテ〜ってのはどうなのよ(汗)。トホホ。
]

きっと映画「去年マリエンバートで」を見ているかどうかで、
読了感が変わってくるんでしょうね。映画を見て、再度読み直してみたいなあ。
author: 七生子
作家あ行(恩田 陸) | permalink | comments(4) | trackbacks(8)
 
 

スポンサーサイト

author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -
 
 
Comments:
反転部分を読むことが出来る日が楽しみです♪
(まだ少し先になりそう…うう)
映画を観てから読むほうが楽しめるのですか…。
聞いたことないタイトルですが、有名な映画なのでしょうか☆
レンタルで見つけられるかな??
TBありがとうございました♪では。
comment by: | 2004/10/27 7:52 PM
>柊さん

感想らしい感想になってなくてゴメンなさい。
読み始めたらノン・ストップ。
引き込まれるかのように、するする読めちゃいますよん。
柊さんの感想、楽しみにしています。
難解な映画らしいですね>「「去年マリエンバートで」。
私もいつかレンタルして観てみたいです(*^^*)。
comment by: 七生子 | 2004/10/28 10:37 AM
七生子さん、こんにちは!
お久しぶりです♪

私も読みました〜
確かに恩田陸さんらしい小説ですね。
起承転結がはっきりしていなくても、わけの分からない部分が一杯あっても、途中途中の流れが面白いのでついつい先へ先へと読み進めて行けますよね。

登場人物の中では、桜子が良いな、と思いました。

映画は私も観ていないのですが、
たしかナスターシャ・キンスキーの出演作ではありませんでしたっけ?
comment by: nao | 2006/03/30 7:48 PM
>naoさん

こんにちは!コメントありがとうございます。

どこがどう本格ミステリなのかは不明ですけど、
読みものとして、とても楽しみながら私も読みました。
最後の最後までミステリアスで、意外とお気に入りの作品です。
私も桜子さん、好き好き♪

まあ!ナスターシャ・キンスキーが出演してるんですか。
機会があったら、ぜひ見なくっちゃ!>映画。

comment by: 七生子 | 2006/04/02 12:46 PM
Leave a comment:






TrackBack URL:
http://naoko1999.jugem.cc/trackback/234
TrackBacks:
国立公園の山の奥に建てられた、一軒クラシックホテルで繰り広げられる物語。アラン...
trackback by: Ciel Bleu | 2004/10/27 3:27 PM
   夏の名残の薔薇    ブルータワー  週末に恩田陸『夏の名残の薔薇』&石田衣良『ブルータワー』読了。感想はこちらとこちら。うーん、どっちもイマイチ…。『夏の名残の薔薇』はラストの1章前まではすこぶるおもしろかったんだけど! 『ブルータワー』は
trackback by: 日々のちょろいも | 2004/10/27 11:40 PM
夏の名残りの薔薇(Honkaku mystery masters)恩田陸著出版社 文芸春秋発売日 200409下旬価格  ¥ 1,950(¥ 1,857)ISBN  4163233202bk1で詳しく見る 物語の舞台は、とある国立公園内の山頂にある、英国風クラシカル・ホテル。ロビー
trackback by: My Recommend Books ! | 2004/11/01 11:22 PM
つまらない真実より、美しい嘘が欲しいと思ったことは? 何重にも秘密に包まれ、守られている真実ほどその価値が高まるように思うことは? 嘘に嘘を重ねていくほど、本当のことを告げたくてたまらなくなることは? …そんなことをぐるぐると考えてしまう物語でした
trackback by: 恩田陸さん、読書中… | 2004/11/06 11:55 PM
夏の名残の薔薇 恩田 陸 雰囲気と物語の吸引力、そして登場人物はあいかわらずとてもとても魅力的。もう、夢中になって読んだし、途中でやめなきゃいけないときなんて悔しくてガマンできなくてどうしようかと思った!それほどに夢中にさせる1冊。
trackback by: コウカイニッシ。 | 2004/11/21 10:54 PM
夏の名残りの薔薇 恩田陸 文藝春秋 このアイテムの詳細を見る  山奥のホテルで3人姉妹が待っている。そこに招かれるのは毎年ほぼ同じメンバー、豪華なホテルで優雅な食事や時間を過ごせるのに、招かれる人はみな緊張した面持ちでホテルへ到着する。家族やごく親しい
trackback by: ついてる日記 | 2005/03/20 6:41 PM
「夏の名残の薔薇」(著:恩田陸)を呼んだ。 山奥にあるクラシックなホテルが舞台。 不思議な3姉妹によって毎秋開かれる豪華なパーティーで起こる、殺人事件。 感想。 |者らしい、不思議な話。 好き嫌いが分かれそうな作品だな。 8いのに、読み易い。
trackback by: サナダ虫 〜解体中〜 | 2005/07/01 2:27 AM
章によって語り手が変わり、それによって当然視点も変わり、 そして結末も変わってくる。 まるで五面体、六面体の物体の一面を外側からそれぞれ眺め、 だけど中で起こっていることは、ある角度からは見えたり、 歪んで見えたり、見えなかったり。 金持ちの道
trackback by: *モナミ* | 2008/09/13 11:01 PM
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
ドンナ・マサヨの悪魔 六本指のゴルトベルク 遠くの声に耳を澄ませて 恋細工 ジョーカー・ゲーム きりこについて 山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)