2005.04.19 Tuesday
柴田よしき『消える密室の殺人』
消える密室の殺人―猫探偵正太郎上京
柴田 よしき
何も聞いてないよ―。またしても同居人の突発的な旅行につき合わされることになったオレ。今度は東京だ。嫌な予感がしていたのだ。上京したオレを待っていたのは猫、猫、猫。そしてやはり、死体。しかも人間の死体とともに、友だちになったばかりのアビシニアン、デビッドも死体で発見される。殺人?自殺?そんなことには興味ないが、殺「猫」犯は見つけださなきゃならない。しかし、密室で誰が、どうやって人間と猫を殺せたのか。オレは他の猫たちと犯人を追い詰める。本格ミステリーシリーズ第2弾。
猫探偵正太郎シリーズ第2弾をさくさくと読了。
今度は舞台を東京に移し、知り合った猫たちと協力して、
密室殺「猫」事件(人間はおまけ^^;)の謎解きに奮闘する
正太郎の大活躍を描きます。
「え!あれが伏線だったの?」あっと驚くような伏線が張られていて、
構成などよくよく考えられているのねえと感心はするものの、
でもこれってやっぱり、密室ものとしてはアンフェアぎりぎりなのでは?
それよりも、人間よりも猫がよく描けている(笑)ユーモア・猫ミステリとして
純粋に楽しみたい作品かも(*^^*)。
各章タイトルが有名ミステリ作品をもじってるところや、
「人間の言葉を解する猫・正太郎の面目躍如かッ!」と思わせて…
でも、ずっこけてるところなんぞに、思わずくすくす。
かと思うと、蘭子のデビッドへの思いや、正太郎のトーマへの恋心では
きゅんと胸が切なくなって、、、。
正太郎の思いが通じ、いつかトーマと結ばれる時が来るのかしらん。
前作以上に正太郎&猫の魅力が炸裂しているお話で、
猫好きにはもうたまりませーん(笑)。正太郎、可愛いッ!!
読書予定を変更して次の本も、猫探偵正太郎シリーズを読んじゃおうかな。
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