2005.04.20 Wednesday
柴田よしき『猫は密室でジャンプする』
猫は密室でジャンプする
柴田 よしき
猫探偵正太郎のシリーズ第3作目は、短編が6編収録された作品集。
しかも、通常モードのユーモラスな「正太郎=語り手」の作品と、
人間の視点によるサスペンスタッチの作品とが交互に収録されているのが、
目新しく新鮮で、興味をそそられるところ。
どちらかというと、正太郎が語り手となる通常モードの作品のが好みだけど、
人間視点による3編の内2編ともが、女のさが、脆さ、哀しさ、嫌らしさを描いた
いかにも柴田よしきらしい作品で、そんな彼女達の人生のワンシーンを
人語を解するあの猫探偵正太郎が、どんな風に横切るのか。
そして女性の目に正太郎は、どんな風に映るんだろうか、、、。
今までの作品とまったく異なる客観的立場から見たこのシリーズというのも、
案外、面白いのかもしれない。ま、たま〜にならねっ。
(私が考える“いかにも柴田よしきらしい作品”かな>「光る爪」。
巧い、けど。うーん。こーいう話、私はちょっと苦手、、、。
気持ちがよく判るからこそ、身につまされるなあ>「ジングルベル」)
私のお気に入りは「京都甘いもの食べ歩き」と「本格ミステリ」が合体した
「正太郎とグルメな午後の事件」かな。
いつか京都に行ったら、正太郎もサスケも食べたあぶり餅を絶対に食ったるぅ!
『柚木野山荘の惨劇』以来の登場となる友犬サスケとのコンビもいい感じだし、
「なぜポメラニアンは吠えるのか?」ちょっとした疑問から推理を閃かせ、
結果的に同居人ご一行様の危機を救っちゃうなんてさっすが正太郎!お見事!
猫好きも、ミステリ好きも絶対満足できる猫探偵の事件簿。
柴田よしきさんにとってもお気に入りのシリーズらしく、
正太郎の物語はまだまだまだまだまだまだまだ…
作家をやめちゃうまで書き続けていたいとのこと!!うわ〜い、嬉しい♪
さらなる正太郎と仲間たちの冒険を心待ちにしてる私です。ぐふふっ。
COMMENTS
だいぶ前の記事だったのですが、ちょうど読み終えたところだったのでTBさせていただきました♪似たような感想を持っておられるようで嬉しいです〜(*^^*) すっかり正太郎シリーズのファンになってしまったのですがまだまだ続きが出てくるようなので楽しみです♪ぐふふっ。
こちらこそ、ご無沙汰してました〜!!!
今後とも、どうぞよろしくお願いしますね♪
猫好きとしては、外せない作品ですよね。
いつの間のかココシリーズもトラ猫ミセス・マーフィシリーズも脱落しちゃったんですが、
唯一追っかけて読んでる猫ミステリだったりします。
正太郎、可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!もう、ほぉんとに最高ですよね!!
板栗香さんのエントリへコメントさせていただいたんですけど、
可愛いニャンコたちと同居されてるとか。
いいなあああああああああああああああ!!!!!!
我が家もあと何年かしたら…と心密かに野望を抱いておりまする。
やっとシリーズ3冊目を読みました。
今回も正太郎が可愛いかったですね。
うちの猫もあれぐらい聞き分けがよければ…。
今のままで満足です(笑)。
もしかしたらしんちゃんかな?
こちらにもコメント、ありがとうございます〜(はぁと)。
猫が飼えない分、猫文学に突っ走ってますの。
正太郎ったら、本当にお利巧で可愛いですよね。
しんちゃんちのニャンコも、しんちゃんの見てないところで…かもよ(笑)。
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