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小池昌代『感光生活』

感光生活
感光生活
日常生活の中に立ち現れる新たな変容と、記憶のように甦る永遠の相…。「わたし」という謎の中心に生きて在る感触へむけて、深く降りてゆく15の短篇集。

装幀と題名の『感光生活』が素敵で、つい誘われて手に取り、読み始めた作品。
作者の小池昌代さんが著名な詩人であることも、知りませんでした(苦笑)。

詩人を思わせる「わたし」の日常を綴った身辺雑記風の文章なのか、
と思いつつ読むと、いつの間にか目の前の光景が歪み、変容していることに
気づかされ、愕然としてしまうような不穏で不思議な作品ばかり。
(不思議と思うのは読者ばかりで、詩人の目には当たり前の光景なのかも。
そう思わせるモノが確かにあるような)
その文章は詩人の豊かな感性がひしひしと感じられて心地良く、
15編だけなんて少なすぎる!もっともっと!そしていつまでも
この文章を読んでいたい、浸っていたいと思わせる吸引力と魅力がある。

15編の内、印象深かったのは「島と鳥と女」「蜂蜜びんの重み」「ミミとわたし」
そして「クラスメイト」かしら。
特に「クラスメイト」のラストシーンに、心臓を鷲づかみにされたような衝撃が。
誰の心にもある闇の深さをまじまじと見せつけられたようで、恐怖、でした。

エッセイ集『屋上への誘惑』で講談社エッセイ賞を受賞されているんですね。
この作品もぜひ読んで、心地良い文章に浸りたいです。
author: 七生子
作家か行(小池 昌代) | permalink | comments(4) | trackbacks(1)
 
 

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Comments:
七生子さん、こんにちは。
先日、私も心地よい文章に浸りました!
ずっと気になっていた作品だったので、
図書館で見つけたときは、はしゃいでしまった程です。
『屋上への誘惑』も読まねば…
TBさせてくださいませ。
comment by: ましろ | 2005/10/25 8:09 AM
>ましろさん

私は偶然のたまたま手に取って読んだのですが、
ましろさんはちゃんと判ってらして読まれたんですねー。尊敬の眼差し。
詩人の方が書かれる文章は、独特の視点や言葉へのこだわりを
ひしひしと感じられて美しく、
読むのがとても心地良いですよねー。

既読の方に、オススメされました>『屋上への誘惑』。
私も読まねば〜。ええ、まだ読んでないんですよ〜^^;。

私からもTBさせていただきますね!
comment by: 七生子 | 2005/10/25 11:19 AM
こんにちは。私も小池昌代さんの文章大好きです。
昔に比べて、読みやすい文章が多くなりましたよね。
やさしい言葉には人柄がよく出ているのでしょうね。
comment by: しろ | 2006/07/02 3:21 PM
>しろさん

こんにちは。コメントありがとうございます。

まだ詩人小池昌代を体験していないのですが(汗)、
小説を執筆されたり、TVにご出演されたりしていますよねー。
小説家小池昌代、詩人小池昌代のどちらとも、
今後注目していきたいと思ってます。
comment by: 七生子 | 2006/07/04 6:01 PM
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 自分の中に潜む、よくわからない感情というものを物語にしたような、小池昌代著『感光生活』(筑摩書房)。15の短篇は、いずれも著者を思わせる主人公。その日常を綴っているのかと思って読み進めてゆくと、不思議な世界にいつの間にか深く深く入り込んでいることに
trackback by: まっしろな気持ち | 2005/10/25 8:12 AM
 
 

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