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畠中恵『とっても不幸な幸運』

とっても不幸な幸運
とっても不幸な幸運
ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世話好きの店長のいる酒場にクセモノ常連客たちが持ち込んだ「とっても不幸な幸運」という名の缶。缶の中にあるのは「災い」? それとも「幸せ」? おそるおそる開けてみたら…。

百円ショップで売っている「とっても不幸な幸運」という缶を開けると、
幻影など、不可解なものが現れ、と同時に、何かが動き始める。
その結果もたらされるものは「不幸」それとも「幸運」?
でも何がどう転ぼうとも、缶を開けた者はとんでもない騒動へと巻き込まれ
目を背けていた事柄と向かい合わなければならなくなるのだ。

ものすっごく排他的な「酒場」という名前の酒場を舞台にした、
“雨降って地固まる”な、ファンタジック・ミステリー。
ミステリではあるものの、謎解きの興味でぐいぐい読ませる物語ではなく、
キャラクタの魅力と人情話で読ませるタイプかな。
クセモノ揃いの常連客が次々と「酒場」に持ち込むとんでもない騒動に、
しぶしぶケリをつけるのが、店長なんだけど、、、
この人がまた、常連客以上に胡散臭く荒っぽくて…かなり魅力的だったりする。
常連客と胡散臭い店長とのやり取りが愉快で楽しくて(笑)、
まるで自分もその場に居るかのような居心地の良さを感じるお話でした。

連作集で、全部で6編(プラス序章と終章)が収録されているんだけど、
私の好みは第6話「敬二郎は恋をする」。
缶の中にあったモノは、、、、、、。
でも、その結果もたらされるモノが不幸であっても幸運であっても、
運命の輪を回さなければ、何事も始まらないのだ。

いつ行っても変わらずにある「酒場」は、存在そのものが家族みたい。
一見客お断りのちょー排他的な酒場だけど、できることなら行ってみたーい!
行って店長が作る熱々のチーズシチューが食べてみたいわ〜!
更なるトラブルのお話もぜひ読みたい!続編、希望です。
author: 七生子
作家は・ま行(畠中 恵) | permalink | comments(2) | trackbacks(3)
 
 

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Comments:
「酒場」の常連客さん達の反応に、
「しゃばけ」シリーズの鳴家たちを思い出しました。
アットホームって言葉がぴったりですね。
でも「酒場」がhomeってことは、
それぞれ何らかの問題を抱えてるわけで…。
店長のお料理はほんとうに美味しそうです。
comment by: 小葉 | 2005/07/19 9:16 AM
>小葉さん

云われてみればそうですね>常連客の反応が「しゃばけ」シリーズの鳴家たちと一緒。
現代ものより時代もののが断然いい!と思ってたんですが、
劇的に変わっていた、という訳ではないんですね^^;。
comment by: 七生子 | 2005/07/19 10:46 AM
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 『酒場』は古くから新宿にある店。客は古参の常連ばかり。店長:小牧洋介の義理の娘:のり子が百円ショップで買った『とっても不幸な幸運』の缶を買ったことで、『酒場』に不思議な出来事が舞い込むようになる。6話の連作短編集。  のり子は缶を買う 電子レンジに
trackback by: 宙の本棚 | 2005/07/19 9:09 AM
 [amazon] [bk1] 新宿に古くからある「酒場」は、クセモノ揃いの常連客たちが集まってくる場所。そこに店長の義理の娘・のり子が100円ショップで売って...
trackback by: Ciel Bleu | 2005/08/11 7:03 PM
「とっても不幸な幸運」畠中恵(2005)☆☆☆★★ ※[913]、国内、現代、小説、酒場、エブリデイマジック(?)(ファンタジー) 2001年「しゃばけ」で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀作を受賞、デビューの作家。興味はあれど、星の巡りか、なかなか読む機会に
trackback by: 図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜 | 2005/09/17 6:35 AM
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
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