2006.05.31 Wednesday
有川浩『図書館戦争』
図書館戦争 | |
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正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。
メディア良化法なる“言葉狩り”が成立して施行されて30年余り。
図書館の自由を守るため、良化特務機関の検閲と日々戦う図書隊。
そんな図書隊の活躍を、新入隊員の笠原郁が、あれこれ失敗を重ねながら
周囲の人間の善意に支えられて一人前の図書隊員へと少しづつ成長する姿と絡めて
描いた作品です。本好き&図書館好きには、何かしら感じるところがあるかと。
“図書館の自由に関する宣言”から、よくもまあここまで話を膨らませたなあと
そのアイデアには、ただただ感心しちゃいます。
図書隊が作者お得意の自衛隊にしか見えなくても、許せちゃう!(笑)
あれこれ引っかかる箇所があって、手放しでは絶賛できないんですが、
まるで漫画を読んでるみたいにサクサク読めちゃうのが最大の魅力かな。
登場人物みなキャラ立ちしていて、交わす会話も面白く、くすくす笑いっぱなし。
章タイトルが“図書館の自由に関する宣言”になっていて、
1話完結に限りなく近い連作集の形で5編が収録されてます。
章タイトルを受ける形で、現実の図書館でも起こりうる個人情報を巡る問題や
図書館と表現の自由、有害図書問題、図書館の自主規制など
盛り込まれている点がポイント高し。
“単なる貸し本屋”ではない図書館の別の一面を意欲的にアピールしていて、
図書館とその存在意義について読者に考えさせる内容になってると思います。
ただねえ、その他の部分があまりにもベタにベタすぎるのよね(苦笑)。
教官に背後からドロップキックかます新入隊員を良しと出来るかどうかで
この作品への評価が決まっちゃったりして(笑)。
(今後への伏線だとは判っていても、直情熱血バカでお子ちゃまな主人公に
冒頭から反感を持ってしまった私。鬼教官堂上に入れ込んじゃったせい?(笑)
途中で見直したものの、最後までさほど成長してないのがなー。むむむ。)
でもねでもね、郁が図書館隊を目指す契機となった王子様との出会いのシーン、
p.35の手帳を掲げて見計らい図書を宣言し、検閲から本を守る関東図書隊の君に、
私まで一目惚れしちゃった。か、かっこえええええええっ!(*^^*)
そりゃ表現の自由は大切だし守るべきだけど、たかが本のために税金使って
(専守防衛とはいえ)武力装備した仰々しい組織を作って、
ドンパチやって命をかけるんかい!と、読んでる間は気にならなかった諸々に
ふと冷静になると突っ込みたくなるんですが、王子様に免じて、
意識して考えないようにするわ!(おい)
まだまだ回収してない伏線が残ってるので、続編は当然あるんでしょうな。
このままだと生殺し状態ですよ!
シリーズ化して、どんどん続編を書き続けて欲しいです。
図書隊の内情はよく判ったから、良化特務機関の内情も知りたいし。
けど、なんといっても楽しみなのは、反りが合わないようで似たもの同士の
郁と堂上のその後だったりする。うふふふふ。そしてにやり(笑)。
いつか郁にだって部下が出来るだろうし、そしたらどんな騒動が起こるのか、
なーんてね。なんだかんだいって私このシリーズが好きみたい(笑)。
そのアイデアには、ただただ感心しちゃいます。
図書隊が作者お得意の自衛隊にしか見えなくても、許せちゃう!(笑)
あれこれ引っかかる箇所があって、手放しでは絶賛できないんですが、
まるで漫画を読んでるみたいにサクサク読めちゃうのが最大の魅力かな。
登場人物みなキャラ立ちしていて、交わす会話も面白く、くすくす笑いっぱなし。
章タイトルが“図書館の自由に関する宣言”になっていて、
1話完結に限りなく近い連作集の形で5編が収録されてます。
章タイトルを受ける形で、現実の図書館でも起こりうる個人情報を巡る問題や
図書館と表現の自由、有害図書問題、図書館の自主規制など
盛り込まれている点がポイント高し。
“単なる貸し本屋”ではない図書館の別の一面を意欲的にアピールしていて、
図書館とその存在意義について読者に考えさせる内容になってると思います。
ただねえ、その他の部分があまりにもベタにベタすぎるのよね(苦笑)。
教官に背後からドロップキックかます新入隊員を良しと出来るかどうかで
この作品への評価が決まっちゃったりして(笑)。
(今後への伏線だとは判っていても、直情熱血バカでお子ちゃまな主人公に
冒頭から反感を持ってしまった私。鬼教官堂上に入れ込んじゃったせい?(笑)
途中で見直したものの、最後までさほど成長してないのがなー。むむむ。)
でもねでもね、郁が図書館隊を目指す契機となった王子様との出会いのシーン、
p.35の手帳を掲げて見計らい図書を宣言し、検閲から本を守る関東図書隊の君に、
私まで一目惚れしちゃった。か、かっこえええええええっ!(*^^*)
そりゃ表現の自由は大切だし守るべきだけど、たかが本のために税金使って
(専守防衛とはいえ)武力装備した仰々しい組織を作って、
ドンパチやって命をかけるんかい!と、読んでる間は気にならなかった諸々に
ふと冷静になると突っ込みたくなるんですが、王子様に免じて、
意識して考えないようにするわ!(おい)
まだまだ回収してない伏線が残ってるので、続編は当然あるんでしょうな。
このままだと生殺し状態ですよ!
シリーズ化して、どんどん続編を書き続けて欲しいです。
図書隊の内情はよく判ったから、良化特務機関の内情も知りたいし。
けど、なんといっても楽しみなのは、反りが合わないようで似たもの同士の
郁と堂上のその後だったりする。うふふふふ。そしてにやり(笑)。
いつか郁にだって部下が出来るだろうし、そしたらどんな騒動が起こるのか、
なーんてね。なんだかんだいって私このシリーズが好きみたい(笑)。
COMMENTS
またまたTBさせていただきました〜。
読むタイミングがかぶってます(笑)
続編、ありそうですよね。
一作だけでこのキャラたちとこの世界を終わらせてしまうのはもったいない!
そうですね、郁と堂上の、あれですね。にやり!
読みたいですね〜。
こんにちは。度々のコメント&TBに感謝感謝です。
読むタイミングもそうですが、読書傾向も似てるのかもしれませんね。
これからも、よろしくお願いします。
絶対に続編はありますよね!いや、絶対にあるでしょう!
これっきりで終わったら、読者が許しませんて!
だって、王子様との感動のご対面が、まだまだなんですから(笑)。
どんな大騒ぎになるのかと、あれこれ想像してはにまにましてます(笑)。
さほど待たされなければいいんですけど、、、。
続篇も期待ですね。でも、急に作風は帰られらないんだろうなぁ。まぁ、楽しい、面白いだけの作品もありなんですが・・、でも惜しい。
鳥子(とりこ)と申します。
図書館戦争絡みで検索していたらこちらに流れ着いたので・・・。
続編はあるそうですよ!
その名も「図書館内乱」。
今年の9月10(11?)日発売予定。
郁の両親もまだ来てませんしね。
これからが楽しみです。
最初は憎らしかった手塚が最後になるにつれて
「可愛いじゃねえか畜生!」
とかなっていたので 続いてくれて嬉しい・・・。
稲嶺さんも素敵ですし・・・!
では。乱文失礼しました。
はじめまして。コメントありがとうございます。
そそそそそうなんですよ!
もうちょっとで『図書館戦争』のあの続きが読めるのですよ。
あらすじを読む限り、読者が読みたいと熱烈希望している部分を
きっちり描いていてくれそうで、とても楽しみにしております。
そうそう9月には、新潮社から有川さんの単行本が刊行されるんですよ!
こちらもまた、楽しみですよね。
http://book.shinchosha.co.jp/shinkan/sokuho.html
『レインツリーの国』ですって!
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