<< 気になり本、チェック!*prev
光原百合『銀の犬』 >>*next
 

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -
 
 

長野まゆみ『あめふらし』

あめふらし
あめふらし長野 まゆみ


文藝春秋 2006-06

売り上げランキング : 59703


おすすめ平均 star

starしっとりした感じ

starがっかり…


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ウヅマキ商会を営む橘河にタマシイを拾われた岬。「きみが生きているのは、おれがタマシイを掴まえているから。しばらくおれのところで働いてもらう」 しかし、仕事の背後に怪しい気配が…。極上の和風幻想譚。

ウヅマキ商會は暮らしの中のあらゆる雑事をひきうける何でも屋である。
社長の橘河は死んだ人間のタマシイを拾うあめふらしだから、
従業員も事務所に舞い込む仕事の依頼も、尋常ではない不可思議なものばかり、、、。

この作品、ものすんごく好き好き。
『家守綺譚』とか波津彬子のジャパネスク作品にも通じるような、
異界との艶かしい交歓や、ちょっと昔の日本的なもので満ち満ちている幻想譚。
舞台となるのは現代なのに、事務所の一歩外に出ると、すぐそこは異界という近しさ。
時空さえもやすやすと超えてしまうところに、眩惑されてしまいます。クラクラ。
しかも、登場する人物という人物がみな、人の姿をしているものの、
人間じゃないんですよね(汗)。
それぞれがそれぞれに物語を抱えていて、それが物語の底辺を流れているんですが、
唯一真っ当そうな人物の由来が最後の最後に明かされて
「えええええ!そんなことになってたの!」ビックリ仰天したのは私です(汗)。

先行する『よろず春夏冬中』と『箪笥のなか』の中間に入る作品かしら
(やや『箪笥のなか』よりか)。
長野ワールド全開の作品らしく男性同士の恋愛が仄めかされているので、
そういうのが苦手な方はご用心を。
日本家屋の陰翳の中から浮かび上がってくるかのような、
艶めいた幻想譚といった趣きの連作集です。



読み進めていくうちに、とある疑問が浮かび上がってくるんだけど、うーうー。
しっかと説明されていないのがもどかしい。続編は…きっとないんだろうなあ。
装幀からして素敵だし、手元に置いて何度でも繰り返して読みたい作品です。
(Amazonの書評を見たら!そうか!『よろず春夏冬中』の中の1篇から生まれた物語なのか!
現在リクエスト中なので届き次第、再読しようっと♪)
author: 七生子
作家な行(長野 まゆみ) | permalink | comments(2) | trackbacks(0)
 
 

スポンサーサイト

author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -
 
 
Comments:
これもなかなか面白かった。相変わらず、食べるシ−ンは出てきますね。しかも今回は嫁取りもあるか・・ますます新境地開拓?
あの男の子いいなあ。
comment by: かつみ | 2007/02/12 1:02 AM
こちらへもコメントありがとうございます。
実はこの作品、2006年度のマイベスト2位なんですよ。
“日本情緒が薫り立つ幻想小説かつほんのりBL”が、たまらなくツボなので。ぽ(頬染め)。
続く物語が読んでみたいですよね。

確かもう新刊が刊行されたと思います。
姉妹の話だったような気がしますが、
和風が最近の長野作品を語る上でのキーワードなのかもしれませんね。
comment by: 七生子 | 2007/02/14 11:32 AM
Leave a comment:






TrackBack URL:
http://naoko1999.jugem.cc/trackback/784
TrackBacks:
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
ドンナ・マサヨの悪魔 六本指のゴルトベルク 遠くの声に耳を澄ませて 恋細工 ジョーカー・ゲーム きりこについて 山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)