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大崎梢『配達あかずきん』

配達あかずきん
配達あかずきん大崎 梢
東京創元社 2006-05-20
売り上げランキング : 71936
おすすめ平均 star
star本屋が街のメディア、ニュースになっているのがいい
starありそな、なさそな。
star書店を舞台にしたミステリー
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「いいよんさんわん」―近所に住む老人に頼まれたという謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後、失踪した母の行方を探しに来た女性。配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組んでいく。初の本格書店ミステリ、第一弾。

あちこちで「本好き、書店好きにオススメ!」大絶賛されている本書。
楽しみにして読んだのですが、、、手放しで大絶賛するには、引っかかる部分が多すぎ。
だけど、盲点を突いた着眼点の良さがきらり光って、大変に魅力的。
シリーズ化されるとのことで、次回作以降が楽しみです。
駅ビル6階に店舗を構える成風堂書店を舞台にした本格的な書店ミステリ。
社員で入社4年目で24歳の杏子と、バイト歴半年の多絵がコンビを組んで、
“本屋の謎は本屋が解かなきゃ”本屋を舞台にして起こる不可思議な謎に挑みます。

書店じゃ見慣れた光景から、魅力的で不思議な謎が立ち上がってくるんですが、
「こういうのもありだったのか!」とまずそこで惹きつけられてしまいました。
デヴュー作らしく、まだ文章がこなれてないゆえに引っかかる点が多々あったり、
ミステリとしては弱かったりするのですが、
続く物語も読んでみたいと思わせるような、魅力ある作品ばかりでした。

5編収録されているうち、一番好みの作品は「六冊目のメッセージ」。
これ、思わずそうしたくなってしまった人物の気持ちがすごく良く判る!
本好きの心理を巧く突いてますな。それに、謎が解き明かされてからがいい。
ぽわんと心が温かくなって…で、その後が下世話に気になるっと(笑)。
次が「パンダは囁く」で、それに最後の「ディスプレイ・リプレイ」も好き。
ちょっと作りすぎ&事実を後出しするなんてズルイ!ところもあるんですが、
特に「ディスプレイ・リプレイ」、今までの作品に
さりげなく伏線が張られていたのかと驚くと同時に、
とある騒動を思い出して、こういう結末が与えられたことに、救われた思いがしました。

もしかしたらこの作品は、
「君も書店員にならないかっ!」の勧誘&啓蒙小説なのかもしれませんね。
読み終えて、ものすご〜く書店で働きたくなった私です(笑)。
そうそう、4人いる社員のうち、文庫担当の内籐さんがほとんど不在だったのが残念。
続編ではお逢いできるのでしょうか。
author: 七生子
ジャンル別(ミステリフロンティア) | permalink | comments(2) | trackbacks(1)
 
 

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Comments:
こんにちは。
やっぱり、ミステリとしてちょっと弱い点が気になりました。
東京創元社のミステリ・フロンティアというなので、余計に気になるのかもしれません。

本好きにとって、書店員とか図書館司書とかいうのは魅力的な仕事なんですよねえ。たとえ実際は肉体労働だとか知っていても、憧れてしまいますね。
comment by: shiba_moto | 2006/09/05 9:48 AM
>shiba_motoさん

こんにちは。ども、ご無沙汰しておりまする。

期待が大きすぎたんでしょうか?
魅力を感じるものの、手放しして絶賛は出来ず。
でも今後、ぐんぐん巧くなりそうなのびしろが
たくさんある方だと思いますので、次回作以降を楽しみにしてます。
そういえば…『れんげ野原〜』もやや弱くありませんでした?

本好きだから、書店員に憧れるのか、、、。
だったら主人公の杏子が本好きじゃなかったのが
ちょい許せないですな。
書店バイト歴がちょこっとあるので、エピソードの一つ一つが
とても懐かしかったです。
comment by: 七生子 | 2006/09/05 12:52 PM
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 「本好きにはたまらない」という言葉を使った感想を見かけることがあります。図書館だったり、古本屋が舞台となった作品たちです。『れんげ野原のまんなかで』『死の蔵書』『淋しい狩人』などなど。僕自身も使ったことがある表現かもしれません。大崎梢さんの『配達
trackback by: こんな夜だから本を読もう | 2006/09/05 9:50 AM
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
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