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絲山秋子『沖で待つ』

沖で待つ
沖で待つ絲山 秋子
文藝春秋 2006-02-23
売り上げランキング : 56490
おすすめ平均 star
star芥川賞を受賞するほど、働けていない作品。
star良かったけど、余りにも 短かすぎる
star全くくだらない
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仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そんな同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすべく、私は彼の部屋にしのびこむ-。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く表題作のほか、「勤労感謝の日」を収録。

第134回芥川賞受賞作である表題作と、「勤労感謝の日」と
2篇収録された作品集です。
3ヶ月待たされた挙句、1時間弱で読んじゃったけど(涙)、
作者の持ち味が存分に発揮されていて、短いながらも深い充実感が。
うん。面白かった。この絲山作品、好き好き(はぁと)。

作者の経歴を知る読者は、この2篇の小説の主人公たる女性の姿に
作家絲山秋子を見て、にんまりしちゃうんじゃないでしょうか。
私は…当然したさ!(笑)
特に「勤労感謝の日」、36歳無礼な上司を殴って無職になった
主人公とは正反対の「仕事が趣味です」男性との見合いの席。
席上での歯に衣着せぬ本音の部分は、思わず拍手喝采。
良くぞ云ってくれた!と、気分爽快に。
その後の行動も素敵すぎるし、元職場の後輩との距離感の描写も絶妙。
女性から、ものすごい共感を持って、支持される作品では。

尖っていた前作と雰囲気ががらり変わって「沖で待つ」は、
同期入社男性との友情以上恋愛未満、だけど妙に強い絆を
柔らかい筆致で優しく描き出していて、ほろりとさせます。
性別を超越した…なんといったらいいのか…連帯感?
連帯感という絆で結ばれた同士は、ベクトルの違いこそあれど、
妻よりも肉親よりも、もしかしたら近しい存在なのかもしれない。

エッセイを読んだ時も思ったけど、絲山さんの会社ものって
やっぱり面白い。
恋愛とも友情とも違う「会社の同期」という関係にある男女の距離感は、
私の目には、とても新鮮に映ります。次回作にも期待!
author: 七生子
作家あ行(絲山 秋子) | permalink | comments(5) | trackbacks(4)
 
 

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Comments:
>3ヶ月待たされた挙句、1時間弱で読んじゃったけど(涙)

楽しみに待ってる分、すんごい読みたいんだけど、
一気に読んでしまうともったいない気が・・・
分かります分かります、その気持ち(笑)

ワタシも、これ好きですね〜。
TBさせて頂きました♪
comment by: nero | 2006/09/26 1:18 PM
七生子さん、おはようございます。
TBさせていただきました。
勤労感謝の日は女性で作者の生きてきた道をご存知の方は本当に理解でき楽しめるでしょうね。

見合い相手みたいに私自身、仕事が趣味でなくてよかったです(笑)

グランプリのクイズご参加是非お願いいたします。
comment by: トラキチ | 2006/09/28 9:44 AM
>neroさん

うふふ。この複雑な気持ち、判っていただいて、めっちゃ嬉しいです。

“らしさ”が存分に発揮されてましたよね。
そんなストレートなところが好き好きです。
TBありがとうございました。

>トラキチさん

おほほ。男性と女性とじゃ、読み方が変わるでしょうね。
2編とも共感の嵐でした(笑)。

仕事がシュミじゃなくて、良かったですね。
日々疲れ果てて「無趣味」なのが、我がダンナです(笑)。
comment by: 七生子 | 2006/09/28 10:09 AM
七生子さん、こんばんわ。
年齢に大きな誤解があったようですが(笑)絲山さんと同い年なので、共感しまくりでした。
あの時代就職した私たちのこと書いてくれたよ〜と、勝手にうれしくなってしまいました。
絲山さん、かっこいいしほんと好きです!
comment by: june | 2006/10/12 10:05 PM
>juneさん

まあ!それならjuneさん、私とも同い年です(握手握手)。
まだ誕生日を迎えてないので、ぎりぎり堪えてますけど(笑)。
そういう意味もあって、「そうそうそうなのよっ!」共感しまくりでした。
ここまで好きになるとは思ってなかったけど、絲山作品、やっぱいいですねえ!
comment by: 七生子 | 2006/10/13 10:01 AM
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今朝のTVで、アメリカで飛行機が墜落したというニュースをやっておりました。 昨日の今日ですから、さすがのワタシも敏感です。 デルタ航空。うむ。昨日の映画にもその名前は出て来てたぞ。
trackback by: 黒猫に小判。 | 2006/09/26 1:15 PM
沖で待つ絲山 秋子 / 文藝春秋(2006/02/23)Amazonランキング:位Amazonおすすめ度:Amazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklog <表題作の芥川賞受賞作品と芥川賞候補作品との2作品を収めた贅沢な短編集> 絲山さんの私のもっているイメージは“センス
trackback by: 活字中毒日記! | 2006/09/28 9:38 AM
沖で待つ これはよかった!もちろん芥川賞をとったくらいなのだから、いいのは当然と言われたらそうなのですが、わかる!すごくわかる!と、これを理解できるのは私だ!くらいの勢いで共感してしまったのです。気づくと涙がボロボロこぼれていて、でもそれは人が死ぬ
trackback by: 本のある生活 | 2006/10/12 10:01 PM
タイトル:沖で待つ 著者  :絲山秋子 出版社 :文藝春秋 読書期間:2006/12/04 お勧め度:★★★★ [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ] 仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そんな同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすべく、私は彼の部
trackback by: AOCHAN-Blog | 2006/12/14 6:58 PM
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
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