<< ようやく届いた!*prev
12月発売の文庫新刊をチェック!!! >>*next
 

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -
 
 

畠中恵『つくもがみ貸します』

4048737864つくもがみ貸します
畠中 恵
角川書店 2007-09
by G-Tools

江戸の片隅、姉弟二人が切り盛りする「出雲屋」。鍋、釜、布団、何でも貸し出す店ですが、中にはちょっと妙な品も混じっているようで……妖怪たちが引き起こす騒動の数々、ほろりと切なく、ふんわり暖かい連作集。

畠中恵さんの新作は、「しゃばけ」シリーズと『まんまこと』を
足して割ったかのようなテイストの「妖+人情話」。
そして生き生きと江戸の町の情景、人々の暮らしぶりを描き出しているところが、
相変わらず上手くて、とても読ませる。
生まれて百年の時を経た道具は、付喪神になる。
清次とお紅が切り盛りする古道具屋兼損料屋の出雲屋の古道具は、
そんな妖となった古道具ばかり。
貸し出された先々で、いろんな噂を見聞きしてくるから、始末におえない。
今日も人間そっちのけで、妖同士での噂話に花が咲く。

古道具を貸し出して貸し賃を貰う損料屋なんて職業があったんですね。
それと付喪神を結びつけてしまうのが、畠中さんらしい。くすくす。
収録されているのは、和の色に因んだ題名の物語が5編。
読み進める内に、なぜ清次とお紅が蘇芳という香炉と人物を探しているのか、
その昔何があったのか、じわじわと物語の核心に近づいていく。そして!

本筋の物語に沿う形で、各話にちょっとした謎があって、
清次が付喪神たちの力を借りて謎解きするさまが、とても愉快。
なにせ100年以上の歳月を経ている付喪神だから、
清次が頼りなさげな子供に映るらしく、時には説教がましく意見することも(笑)。
まったく、どっちが主人なんだか判りゃしない(笑)。
清次がしっかりしてるようで情に厚いお人好しだから、仕方ないのかな。
付喪神ごとに個性が表れている語り口がユーモラスで、ついついにまにま。

一番印象深かったのは「裏葉柳」かな。
もどかしくままならない恋する相手への想い。
人と人との縁とは、なんと不思議なものか。
ま、さんざん引っ張って気を持たせた挙句が…と、
ちょっぴり物足りなくも思ったけど。

帯にあるように、笑って泣いて。
ほろりと切なく、読み終えて心がふんわり温かくなる。
カバーの装画がすべてを語ってますな。
これっきりで終わりでなく、続編も希望!!

ブログランキング・にほんブログ村へ
author: 七生子
作家は・ま行(畠中 恵) | permalink | comments(0) | trackbacks(1)
 
 

スポンサーサイト

author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -
 
 
Comments:
Leave a comment:






TrackBack URL:
http://naoko1999.jugem.cc/trackback/879
TrackBacks:
しゃばけシリーズとまた違った妖たちの活躍するお話。 お紅と清次は深川で損料屋を営む姉弟。 その二人が商う古道具の中には100年のときを経て 付喪神になったものも多い。 その古道具と姉弟が繰りなす人情話。
trackback by: My Favorite Books | 2007/11/07 8:48 PM
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
ドンナ・マサヨの悪魔 六本指のゴルトベルク 遠くの声に耳を澄ませて 恋細工 ジョーカー・ゲーム きりこについて 山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)