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江坂遊『仕掛け花火』

406182564X仕掛け花火 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス エA- 2 綾辻・有栖川復刊セレクション)
江坂 遊
講談社 2007-11-07
by G-Tools

デビュー以来今日までの輝かしい作品群を集成。40年前、花火の弾けた思い出が蘇える「花火」。村人が旅人に猫の頭をかぶる奇習について語る「猫かつぎ」など、ミステリー、SFから時代ものまで、横溢する豊かな才能。

異形コレクションに参加されているので、そちらで名前だけは知っていたものの
『星新一 一〇〇一話をつくった人』を読むまで、
星新一に見出され、その才能を高く評価された人物だとは知らなかった!
「花火」が読みたくなったものの、作品集として刊行された本はいずれも絶版で、
読めなくて悔しい思いをしていたのだけど、
こうして綾辻・有栖川セレクションで復刊されたおかげで読めて、本当に嬉しい。
しみじみと幸福感を味わってます。

JUGEMテーマ:読書


あの星新一が弟子と認めたのが、非常によく判る。
ショートショートなのに、情景豊かに色鮮やかに描き出される物語世界は
どれも密度が濃く、出だしの一行目から、この世界のようで世界ではない
不可思議で奇妙な世界へと、読者を誘ってくれる。
全部で39編。大満足で読み終えた。

『星新一 一〇〇一話をつくった人』でさわりだけ読んで、
オチがものすごく気になっていた「花火」が、やっぱり一番好き。
短い作品なのに、子供の頃のお祭りの喧騒やら情景やらが、
まるで実際にその場にいて見ているかのように鮮やかに浮かび上がってくる。
語りの上手さ。花火の鮮やかさと、くすんだ現実との対比も見事。そして!
そういう伏線だったのかとオチの鮮やかに唸り、胸も熱くなったんでした。

その他印象深かったのは、民話調の「猫かつぎ」、
幻想的で情景が美しいのに、、、の「月光酒盛り」、
まさしく“奇妙な味”の「背中」「骨猫」、
私なら「夢ねんど」で何を作るだろう。ラストでほっこりした「新しい店」、
道具が立てる音が聞こえてきそうな「棟梁」なんてもう…たまりません(涙)。
つい箱を見るたびに覗いてみたくなる(笑)「箱娘」、
そう落とすんかい!の「冬の同居人」などなど。

来年には新作を収録した単行本が刊行されるとか。楽しみに待ってます!!

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author: 七生子
ジャンル別(SF&ホラー&FT) | permalink | comments(0) | trackbacks(1)
 
 

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