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上橋菜穂子『夢の守り人』

4035402303夢の守り人 (偕成社ワンダーランド)上橋 菜穂子 偕成社 2000-05by G-Tools

人の世界とは別の世界で花をつけ実をむすぶその“花”は、人の夢を必要としていた。一方、この世をはかなんでいる者は、花の世界で、永遠に夢を見つづけることを望んだ。いとしい者を花の夢から助けようと、逆に花のために魂を奪われ、人鬼と化すタンダ。タンダを命をかけて助けようとするトロガイとチャグム、そしてバルサ。人を想う心は輪廻のように循環する。

「守り人」シリーズ3部作の3作目。でも。
バルサではなく、トロガイと彼女の息子たちタンダとユグノを主旋律として物語が語られる。


JUGEMテーマ:読書

水面に映ったあちらにある夢の宮、そして<花>。
<花>の世界が、たまならく幻想的。
<花>は種をつけるために夢を誘う。
夢は死に近しいモノで。
夢に捕らわれ、しがみつかざるえない人間の思いを根底から否定するのではなく、思いを受け止めながらも“夢に逃げ込まずに自分の生を生きろ!”励ます姿に胸が熱くなった。

ええっと、この「守り人」シリーズ3部作を考察してみる。
主人公は、どこか自分の人生を借り物のように感じていたバルサである。歳は30歳。
チャグム(『精霊の守り人』)によって自分の過去を直視する決心をしたバルサは、ジグロ(『闇の守り人』)によって自分の過去を直視し受け止め、そしてタンダ(『夢の守り人』)によって、自分の人生を肯定できるようになった、ってことなのかしらん?
タンダは、まさしく力強くバルサ自身を支えてくれる存在だし。

結局この3部作は、バルサの精神的成長の物語だったのかもしれない。
それがとても嬉しい。
もしチャグムと出会う前のバルサなら、ユグノの歌を聴き、間違いなく夢に捕らわれたはずだし、いくらタンダが呼び覚まそうとしても、決して夢から覚めようとしなかったに違いない。
そう考えると、、、『夢の守り人』作中でバルサ自身が語った言葉、
「夢を逃げ道にするような人生を送ってこなかった。」
に、ちょっと感動してうるうるしてしまった私である。

この調子でサクサク「守り人」シリーズを読んじゃいたいわ♪
上橋菜穂子さん、好き好き好き♪


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author: 七生子
作家あ行(上橋 菜穂子) | permalink | - | -
 
 

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