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2009年2月、これだけ読んだ

2009年2月に読んだ本のご披露です。

前半は好調だったけど、後半になってペースダウン(涙)。
もうちょっと読みたかったんだけどなあ。

JUGEMテーマ:読書
2月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:5903ページ

わたしの美しい娘―ラプンツェルわたしの美しい娘―ラプンツェル
誰もが知っている童話が解釈も新たに愛の物語として甦る。石の卵を抱き続けるカモが暗示的な物語。母のツェルへの溺愛という名の束縛が気持ちが分るだけに切なく哀しかった。こう解釈されるとあれこれ腑に落ちて、これしかないと思えてくるから不思議。ラスト、そうなると分かっていても胸の奥からこみあげてくるものが(感涙)。
読了日:02月01日 著者:ドナ・ジョー ナポリ


野獣の薔薇園 (ファンタスティック・ラブ・シリーズ)野獣の薔薇園 (ファンタスティック・ラブ・シリーズ)
あの「美女と野獣」が野獣視点のエキゾチックな変身譚に生まれ変わる。“ライオンの姿に人間の心”の己に苦悩し揺れ動く野獣の心理描写がものすごく巧み。後半、ベルのために甲斐甲斐しく働きまわる姿に、思わず胸きゅん。ライオンに薔薇がよく似合う。
読了日:02月02日 著者:ドナ・ジョー ナポリ


魚神魚神
すごく好み。水と闇と血と香の匂いが濃密にたちこめ、それらがねっとり絡みついてくるかのような官能的で艶めかしくも切なく美しい物語だ。引き裂かれた半身である白亜とスケキヨ。求め合う2人の魂に遊郭の島の神話が重なる。時代から取り残され現実味を欠いた島そのものが夢幻的だし、もう…たまりませーん。新作が楽しみな作家さんが、また一人増えた。
読了日:02月03日 著者:千早 茜


花宵道中花宵道中
すごく好き。読み進めるうちに意外な人間関係が浮かび上がってくる趣向が面白いと思ったけど、何といっても艶っぽい文章で「遊女の恋」を真正面から描いていて、心揺さぶられる。R-18文学賞大賞受賞作だけあって性描写の多さには赤面してしまうが、書ききった作家の才能に感心してしまった。
読了日:02月04日 著者:宮木 あや子


空に響く緑の鈴音―天を支える者 (コバルト文庫)空に響く緑の鈴音―天を支える者 (コバルト文庫)
収まるところに収まったというか…祝、緑の章完結。緑の章の6冊、まとめて一気読みしたのが賢明です。そういえば今頃になってようやく、本文中に明咲さんのイラストがなかったことに気づく。いつから挿絵がなくなったんだろう?
読了日:02月04日 著者:前田 珠子


茨文字の魔法 (創元推理文庫)茨文字の魔法 (創元推理文庫)
魔法とロマンスと。バラバラのエピソードがまるで茨のように絡み合い、クライマックスへと収斂していく様が素晴らしい。物語を読む醍醐味を感じた。久々にマキリップらしい作品が読めて大満足。物語もさることながら、登場する女性という女性がみんな内に秘めた強さがあってしなやかで凛々しいところが好きーーー!
読了日:02月06日 著者:パトリシア・A. マキリップ


製造迷夢 (徳間文庫)製造迷夢 (徳間文庫)
久々の再読。久々に読んでこの連作集がミステリであるのと同時に××小説でもあったことに気がついた。どの事件にも人間の悪意がべったり張り付いている黒若竹全開な作品だけど、ラストに救われた気持ちになる。他の一条刑事ものも再読しようかな。
読了日:02月08日 著者:若竹 七海


踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿
気弱なひきこもりで依頼人の聞き込みにお弁当持っていく「名探偵」音野順の華麗なる推理が冴え渡る連作集。ワトソン役の白瀬との掛け合いも楽しく、殺人事件もあるのにどこかとぼけてコミカルな味わい。シリーズ化されて、続く物語も読めますように。
読了日:02月09日 著者:北山 猛邦


殴られた話殴られた話
冒頭の「殴られた話」、うわっ。なんて読んでるこっちの神経までささくれさせ、苛立たせ、ののしらさせ、殴り返したくさせる不愉快な話かと思ったら…思わぬ場所に着地させられて驚いた。そういう話だったとわ。そこまで狂おしく一途に想わさせられる女心が恐ろしくも哀しくも可愛らしくもあり。詩的な文章もよかった。収録された3話とも好き。
読了日:02月09日 著者:平田 俊子


利休にたずねよ利休にたずねよ
苦手な時代劇だけどするすると一気に読了。エンタメとして面白い。短いエピソードを、しかも時代を遡るように重ね、利休の秘密に迫る趣向が面白かった。人それぞれの印象を持つ利休の芯にあるものとは。これで無駄なルビがなかったら、もっとよかったのに。
読了日:02月10日 著者:山本 兼一


ガーディアンガーディアン
第一部と第二部とあって、第一部はガーディアンの「ルール」ゆえに成り立つミステリとして興味深く読んだが(すぐ真相は思いついたが、もうひとひねりあった)、サスペンスの第二部は後味が悪すぎる。彼女のその後がとても気になります。ってか、早く成仏してください(汗)。愛情が歪んで暴走しているとしか思えない。
読了日:02月12日 著者:石持浅海


おんな作家読本 明治生まれ篇おんな作家読本 明治生まれ篇
明治生まれの「おんな作家」をコンパクトながら、その人物・作品の魅力などあますことなく教えてくれるとてもチャーミングな1冊。愛用の品、こぼれ話、お気に入りなど写真を交えて紹介してくれるところもポイント高し。森茉莉目当てに買ったけど(すっごく充実しててよかったー!)、城夏子さんをチェックチェック!「大正生まれ篇」の構想もあるのかしら?期待したい。
読了日:02月12日 著者:市川 慎子


君は永遠にそいつらより若い君は永遠にそいつらより若い
やはりこの作品から読めばよかったと後悔した。津村作品に見え隠れする冷めた視線と暗い澱のようなものはデヴュー作に既にあったのか。のったりした青春群像ものかと思いきや、冒頭に辿りつくための登場人物らの人生がぎゅっと詰まっている物語だった。様々な形の暴力に傷つけられた彼ら、でも差しこむ希望の光に救われた気持ちになる。読み終えてから表紙と改題されたタイトルを見ると、胸が痛んで泣きそうに。それにしてもホリガイさん、素敵ー。
読了日:02月15日 著者:津村 記久子


廃墟建築士廃墟建築士
私の好きな順は「図書館」=「蔵守」>「廃墟」>「七階」で。あの「動物園」がシリーズ化されたのは嬉しいが、「図書館の野性」はちょっと(汗)。私は見たくないぞ。アイデアは奇抜で斬新だし、硬質な文章も雰囲気も、由来など細部に凝って作りこんでるところもたまらなく好きなんだけど、なんかちょっと私には合わなかったようで残念。でも連鎖廃墟には行ってみたい(笑)。
読了日:02月17日 著者:三崎亜記


ゆめこ縮緬 (集英社文庫)ゆめこ縮緬 (集英社文庫)
久々の再読。現なのか夢なのか。登場人物のみならず読者をも巻き込んで幻惑させる優美な毒に満ち満ちた皆川ワールド全開の作品集。冒頭の此岸と彼岸の狭間にあるかのような中洲の物語から一気に物語世界に惹き込まれる。耽美と官能が滴る物語に酔わされ心揺さぶられる。大満足。好き好き。
読了日:02月18日 著者:皆川 博子、br>

女の庭女の庭
表題作は、専業主婦小説だった(笑)。一言で言えばしょうもない「主婦の妄想話」なんだけど、結婚して主婦になった途端に今までの個性が不要になり、暇を持て余して生きる「普通の主婦」に堕すると主人公に言わせてるところが、意外に真理突いてるようで皮肉で好き。「嫁入り前」は、なんというか…無茶苦茶(笑)。でも土偶の喩が腑に落ちたし、「女が女であること」について考えさせられる。私もこっちの話のが好きかな。そう言うのはこっぱずかしいんだけど(笑)。
読了日:02月20日 著者:鹿島田 真希


蝶番蝶番
桐島家の艶子、菓子、虹、棗の「若草物語」を連想させる四姉妹物語。艶子の突然の失踪から、仲良し姉妹を巡るなかなかに複雑な物語が幕を上げる。選者が選者だけに、初期の江國香織作品を思わせるところもあるが、「両親の自慢の娘」に屈託あるところなぞ、甘さ控えめでなかなかにリアルでビター。4人の描き分けも見事だし、四姉妹のその後が気になって後を引く物語だった。読んでいくうちにハマりました(笑)。
読了日:02月21日 著者:中島 桃果子


幼なじみ (Coffee Books)幼なじみ (Coffee Books)
いかにもこの作者らしい。なぜ彼はそう言い切れるのか、遡って検証する物語でもあるけど、「幼なじみ」の2人の時間が時に切なく、短いのが惜しいぐらい。牛尾さんのイラストが物語によく合っている。『花のようなひと』も確かこの2人の作品だったはず。また読めて嬉しい。
読了日:02月22日 著者:佐藤 正午,牛尾 篤


猫を抱いて象と泳ぐ猫を抱いて象と泳ぐ
詩的なタイトルがぴったり。エピソード同士が共鳴し合い、静謐で透明な哀しみに縁取られたとてもとても美しい小説だった。小川洋子の真骨頂。チェスの世界の奥深さ美しさをほんの少しとはいえ垣間見た気分。大満足。
読了日:02月24日 著者:小川 洋子


ロードムービーロードムービー
『冷たい校舎の時は止まる』を読んでから読めば、よりいっそう琴線に触れる作品になったんだろう。そうできなかったことがとても悔しい。未読な人間からすると、表題作はヘンに凝らなくても十分胸を熱くする友情物語だったと思う。2作目、3作目のどうしようもなくもどかしい思いに、胸が痛んで仕方なかった。思春期の揺れる柔らかく瑞々しい感情を描かせるとなんて上手い作家なんだろう!
読了日:02月24日 著者:辻村 深月


ボイジャーくんボイジャーくん
一回目はそのまま読んで、2回目は付録のCDを聞きながら読んだ。広大な宇宙の海を大冒険しながら、一人ぼっちで旅するボイジャーくん。ボイジャーくんと心が通じたような気持ちになる。読んでいるうちに心細く思ったり物悲しくなったりするんだけど、荒井さんのあったかい絵に励まされるかのよう。音楽と絵の絶妙のコラボレーションを味わうために、ぜひ「ボイジャーくん」の曲を聞きながら、読んでください。
読了日:02月26日 著者:遠藤賢司


鬼の跫音鬼の跫音
ホラーなのかミステリなのか中途半端で、正直微妙。やはりこの作家、短編より長編向きなのかなあ、、、と思いつつ読んで、最後の「悪意の顔」で見直した(笑)。万人受けするいい子ちゃんな作品よりも、不快感を煽り人間の悪意がべっちょり張り付いてるような作品を読ませて欲しい。
読了日:02月26日 著者:道尾 秀介


秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
互恵関係を解消したこと自体衝撃的だったのに。小市民的日常を謳歌する小鳩くんに対して、小佐内さんの周辺は何やらきな臭い。こんなところで以下次巻なの〜(涙)。も少し我慢して、上下巻揃ってから読めばよかった(涙)。…小佐内さん、名前間違えててゴメンなさい。
読了日:02月28日 著者:米澤 穂信


告白告白
6人の「告白」によって構成されている本。正直1章だけで十分なインパクトがあったと思う。母親の立場で読んでしまうと、作中登場する“母親”について、いろいろ考えさせられてしまって鬱々に。誇張されてはいるものの、どの母親にフツーにいそうなんだもん。少年犯罪のこと、自分の子供だけは大丈夫、加害者にはならないと言い切れるんだろうか。
読了日:02月28日 著者:湊 かなえ



読書メーター



2月はとにかく、読む本読む本どの本も大当たり!
ものすごく好みな本ばかり読めて、至福の時を過ごせたのが嬉しい。

あと1冊でドナ・ジョー・ナポリ本はコンプなんですが、
今まで読んだ中ではロマンティック・ファンタジー『野獣の薔薇園』が一番好き。
デヴューに関していろいろあったようだけど、
外野の声が聞こえなくなるぐらい千早茜『魚神』はよかった。
でも、次回作が勝負になるかもね。
『猫を抱いて象と泳ぐ』はまるで小川洋子の結晶のような作品だったし、
皆川博子作品は相変わらず素敵だし。はあああ。
好きな本だけ読んでいきたいなあと心に誓った2月の読書でした。
author: 七生子
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本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
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