<< 2009年2月、これだけ読んだ 【マンガ篇】*prev
2009年3月、これだけ読んだ 【マンガ篇】 >>*next
 

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -
 
 

2009年3月、これだけ読んだ

という訳で、以下3月に読んだ本のリストです。
JUGEMテーマ:読書
 
3月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:7636ページ

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
“因果応報 地獄に堕ちろ”。死を間近で見たいと願う少女たちの一夏の物語。毒がやや足りない気がするものの、単なる「厚い友情の物語」にしないところが心憎い。少女って、繊細でナイーブで気まぐれで無神経で残酷ないきものだもの。それにしてもこう締めくくるか(苦笑)。
読了日:03月01日 著者:湊 かなえ


夜の光夜の光
適度な距離感を持ちながら、それでいて固い信頼で結ばれている4人の姿がいい。スパイ活動うんぬんはちょっと…だったけど、現在自分が置かれている状況を変えようと必死な彼らにエールを送りたくなる青春小説だった。野外でご飯食べてるシーンがたくさんあって、とっても美味しそう。私もギィが入れるコーヒーを飲みながら、星を眺めたい。
読了日:03月02日 著者:坂木 司


手
ナオコーラって貪欲で野心家でギラギラしてる印象がある(笑)。本が出るごとに進化してるなあを実感しつつ、ナオコーラらしさを堪能した。収録された4作品とも味わいが異なり、1冊で4回楽しい本。と言いつつ好みだったのは、ユーモアのさじ加減が絶妙でほんわかしてる「お父さん大好き」「わけもなく走りたくなる」なんですが(笑)。
読了日:03月02日 著者:山崎 ナオコーラ


シンデレラあるいは母親の霊魂シンデレラあるいは母親の霊魂
作者の死後、遺作としてまとめられた短編集。“新世界”たるアメリカ、特に映画に題材を得た作品が多いことに驚かされる。自由で奔放で、、、才能に改めて震撼すると同時に『血染めの部屋』とはまた異なる味わいを楽しんだ。好みだったのは、「シンデレラ」のシンデレラの母親視線による母-娘関係に着眼した語り直しの表題作、17世紀プラハの街とアリスの世界が出会う「プラハのアリス」、新旧世界の対比と祝祭的なものに心惹かれる「幽霊船」、映画への偏愛が窺える「幻影の商人」など。
読了日:03月03日 著者:アンジェラ カーター


つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)
どこかの街角にきっとありそう。つむじ風食堂を中心に、食堂に集う人たちの押しつけがましくないゆるゆるとした付き合いが心地よい。優しくてつんと切なくて内省的で静謐で。ページを開きさえすればいつでも月舟町に行けて、いつでも彼らに会えるのが嬉しい、大切な大切な一冊。
読了日:03月04日 著者:吉田 篤弘


ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上)    新潮文庫ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫
世界史好きの血が騒ぐ(笑)。ローマ成立から共和制への移行まで。今頃になって初めて知った事実もあって興味深い。ああ、参考文献が知りたい。
読了日:03月05日 著者:塩野 七生


ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下)    新潮文庫ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) 新潮文庫
イタリア半島統一まで。共和政に移行したものの、試行錯誤の連続だったということが印象的。その結果、政治的に貴族と平民が同等になったことも驚きの一つかな。あと名誉がとにかく重んじられたことも。開放性と寛大さと柔軟さ。そのヘンが「なぜローマだったのか」の鍵なのかも。続きが楽しみ。
読了日:03月06日 著者:塩野 七生


船に乗れ! 1 (1)船に乗れ! 1 (1)
3部作の1作目。不本意ながら入学した音楽学校を舞台に、恋に音楽に真剣に向い合う15歳のサトルが熱くて初々しくって、とても眩しい青春音楽小説だ。時代背景は80年代なのかな?過ぎ去った日々へのほろ苦さも感じられるところもまたいい。次巻に何やら起こりそうで、完結するまで目が離せない作品になりそう。作中演奏される曲を実際に聴いてみたーい!
読了日:03月08日 著者:藤谷 治


風化する女風化する女
収録された2作品とも現在と回想シーンの絡め方がとても自然で滑らかで、昔と今の対比が鮮やかでかつ、ぐいぐい読ませる実力ある作家だと思った。表題作は、孤独であることの寂しさ切実さが伝わってきて痛いようだけど、私の決意に胸が熱くなる。「海行き」も同様な印象の作品で、変わらぬ友情に救われた気分になる。他の作品もぜひ読んでみたい。
読了日:03月09日 著者:木村 紅美


虎と月 (ミステリーYA!) (ミステリーYA!)虎と月 (ミステリーYA!) (ミステリーYA!)
中島敦「山月記」の後日談という体裁ながら、「なぜ虎になってしまったのか」考察し読み解く試みがいかにもこの作者らしくて面白く、児童書扱いながら読み応えがあった。あとがきもよかったー。作家となる人は目の付けどころが違うのね(滝汗)。
読了日:03月10日 著者:柳 広司


ホエール・トークホエール・トーク
好悪の感情を超えて、物語が持つ圧倒的な力に打ちのめされる。テーマは重くて重すぎるものの、テンポよく軽妙な語り口で語られるスタジャン獲得の行方が気になって、つい引き込まれて一気読み。仲間達を思いやる気持ちにとにかく泣けた。とってもステキでいかした青春小説でオススメ。
読了日:03月11日 著者:クリス クラッチャー


壜の中の手記 (角川文庫)壜の中の手記 (角川文庫)
まさに奇想炸裂!大ボラ話と言ってしまえばそれまでだけど、巧みな語りでどこに運ばれていくのか判らないドキドキ感をどの作品でも味わえる。過剰感がたまらない。好みは「豚の島の女王」「ねじくれた骨」「壜の中の手記」「破滅の種子」など。
読了日:03月13日 著者:ジェラルド カーシュ


秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
うわ〜ん。p.236の3行目にやられた(笑)。
読了日:03月13日 著者:米澤 穂信


廃墟の歌声 (晶文社ミステリ)廃墟の歌声 (晶文社ミステリ)
「そんなバカな!」と思いつつも、ずぶずぶとカーシュの巧みな語り(騙り?)に惹き込まれた。やっぱり「2冊目だな」を感じずにはいられなかったけど、くすくす笑えるカームジンものが収録され読めたのが、目先が変わってよかったー。好みだったのは「一匙の偶然」にカームジンもの、それに「クックー伍長の身の上話」。荒唐無稽ぶりに酔いしれた。
読了日:03月15日 著者:ジェラルド カーシュ


神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件
敗戦の色濃くなってきた太平洋戦争末期。「橿原」の真の任務とは?艦内で起こった不思議な死亡事件の真相とは?5番倉庫に隠された秘密とは?ドッペルゲンガーとはいかに?鼠戦争の行方は?ああ、探偵役を任された我らが石目は真相に辿り着けるのか?みっしり「物語」を読む醍醐味が詰まっている。先の展開が気になってたまらない。
読了日:03月17日 著者:奥泉 光


蛇衆蛇衆
戦国時代初頭、金で雇われ戦で人を殺す異能の集団「蛇衆」があった。血で血を洗うドロドロのお家騒動に巻き込まれつつ闘う彼らの姿を描く。蛇衆が居場所を無くしたはみ出しものが寄り添ってできた家族のような集団なのがいい。キャラ立ちしてるので、映像向きかも。思いがけない展開に「おおお」唸らされる場面もあったけど、ラストはまあ、予想どおりかな。
読了日:03月18日 著者:矢野 隆


白魔 (光文社古典新訳文庫)白魔 (光文社古典新訳文庫)
結果的に初めて(!!)読むマッケン。あちらの世界の方が崇高で美しいとさえ思えてしまうので、日常を逸脱して徐々にあちらに親しんでいく様子が怖ろしいと思えないのがなんとも(笑)。伝承を織り込みながら少女が次第に逸脱していく様を描いた「白魔」、それにうっとりするほど美しい魔の掌編「薔薇園」、「妖術」「儀式」が好きー。
読了日:03月21日 著者:アーサー マッケン


二壜の調味料 (ハヤカワ・ミステリ 1822)二壜の調味料 (ハヤカワ・ミステリ 1822)
「幻想小説の大家」のイメージが強かったので、こんな風変りなミステリも書いていたのかと驚いた。「二壜の調味料」て、シリーズものの一篇だったのか。全体の印象は牧歌的でまったり、かな。前半のシリーズものよりも後半のノン・シリーズのが好み。印象に残ったのは表題作に「演説」「労働争議」「新しい名人」「アテーナーの楯」など。幸福な時代からどれだけ遠くに来てしまったんだろうとしみじみ思う。
読了日:03月21日 著者:ロード ダンセイニ


夢見るレンタル・ドール 色の章夢見るレンタル・ドール 色の章
めくるめく倒錯の愛がてんこもりなのに、純愛なんてー。愛里の雪彦、藤川、そして花奈子への想い&関係の行方が楽しみ。
読了日:03月22日 著者:森 奈津子


一角獣・多角獣 (異色作家短篇集)一角獣・多角獣 (異色作家短篇集)
「スタージョンてこんな作家だったの!」叫びたくなるぐらい見事にテイストがバラバラで驚いた。美しくてロマンティックな話もあれば、ねじくれていておぞましくほろ苦い味わいの作品までさまざま。一癖も二癖もあって一筋縄ではいかない「異色さ」にやみつきになりそう。どれもよかった。
読了日:03月23日 著者:シオドア スタージョン


雉猫心中雉猫心中
最初から最後までヘンな緊迫感に包まれていて心がぞわぞわ。全体を覆う得体の知れない薄気味悪さとじわじわ追い詰められていく閉塞感とで読んでいて息苦しくなってくる。一匹の猫から始まった物語、なんですよねえ、、、。この後がどうなったのか、気になってたまらない。
読了日:03月24日 著者:井上 荒野


女神記 (新・世界の神話)女神記 (新・世界の神話)
イザナミ・イザナキ神話の桐野夏生による新解釈。イザナミにナミマの物語を重ね、“死してなお嫉妬と怨みと憎しみといった生々しい感情に囚われ続けなければならない女性性”を描くところが面白い。女って女って、、、。そして改めて日本神話が男性優位なことに気づかされたのだった。うーむ。
読了日:03月25日 著者:桐野 夏生


舞い落ちる村舞い落ちる村
表題作、色彩が乱舞し言葉も数の概念も必要としない閉じた不可思議な村に酩酊させられるのだが、同じくらいどこか初期の松浦理英子作品を連想させる朔と主人公の繋がりに心惹かれた。「冬待ち」は最後でぱちんと夢から醒めて足が地につくような、現実と夢の狭間で輪郭をなくしてまどろんでいるようなところが好き。端正な文章で描きだされる独特の世界がものすごく好み。次回作も楽しみだ。
読了日:03月25日 著者:谷崎 由依


エ/ン/ジ/ンエ/ン/ジ/ン
なぜタイトルの「エンジン」がスラッシュで区切られてるのか謎だったけど、読んで納得。物語って「語り伝える」ことで、こうしてたくさんの人間によって「語られた」物語が読めて大満足。簡単にいうと“ある女性の父親探し”な話なんだけど、1960〜70年代の世相を絡めつつ外堀からじわじわ攻めていくようなアプローチの仕方が心憎い。エンジンを辿る旅が人と人との繋がりによってなされたところにじんと来た。相変わらずユーモアとペーソスのさじ加減が絶妙で「中島さん、大好きー」と叫んじゃいますよ(笑)。
読了日:03月26日 著者:中島 京子


瓦経 (Coffee Books)瓦経 (Coffee Books)
「夢十夜」を連想させる不可思議で幻想的で静謐な短編が6編収録。物語もさることながら驚かされるのは、味わいが異なる短編それぞれに合わせて金井田さんの挿絵がタッチを変えていること。とにかく秀逸。本来の版画は勿論、目に鮮やかで淡い水彩画もあれば、作品のまま水墨画まで。文章の色や配置といった細部にまで拘っていて、読んでよし見てよし。物語と装画の絶妙のコラボだけでなく、本としての完成度が極めて高い一冊。好みはいずこと知れぬ異界に連れ浚われる艶めいた「摺墨」に「瓦経」、それにほっと安らぐ「掛軸」「裏白」。
読了日:03月27日 著者:日和 聡子,金井田 英津子


ブラザー・サン シスター・ムーンブラザー・サン シスター・ムーン
恩田さんが三分割されて、登場人物らに投影されてるみたい。もう二度と戻れない大学時代四年間という青春のあの日々。エピソードの向こうに自分の大学時代を重ねて見てしまい居たたまれなくなっちゃった(汗)。第二部まではどうしようかと思ったけど第三部読んで評価を変えた。ノスタルジーだけでなく、エールにもなっていてよかった。
読了日:03月28日 著者:恩田 陸


恋と恋のあいだ恋と恋のあいだ
年齢はまちまちだけど、なぜか気が合う女性三人の交流と三人それぞれの恋模様を描く。過去ではなく今を大切に生きる姿や、美味しいものをいっぱい食べるところには好感が持てるし、女性三人の適度な距離感の付き合いが心地良いものの、今の私には甘すぎる。三人の恋は早季子はありきたり、遼子はちょっと。悠が10代だったらよかったんだけどなあ。
読了日:03月29日 著者:野中 柊


今日もやっぱり処女でした今日もやっぱり処女でした
内山さんや福貴子さん(サイコー!)、あおばの父母のエピソードが強烈すぎるほど強烈で、細部が印象に残る分、全体の印象が薄い気がした。ごく普通の人間の日常て、こんな風にささやかでゆるゆるしてて、とりとめがないものだけど。このタイトルはどうなんですかね?
読了日:03月29日 著者:夏石 鈴子


ぬかるみに注意ぬかるみに注意
背延びせず、定まらずにゆらゆら揺らめく20代の女の子の感情の襞を描いているところが好き。どの話もどこにでもあるささやかな日常を切り取って描いたようなゆるさがあるけど、そのゆるさが心地よい。どの話もよかったけど「カノジョの飴」が一番好きかも。
読了日:03月29日 著者:生田 紗代


架空の球を追う架空の球を追う
直木賞作家森絵都の小説家としての実力と成長を見せつけられた作品集。でも、私が好きだった「森絵都」から随分遠くまで来ちゃったんだなあとしみじみ思った。とはいえ、それまで見ていた日常の光景がぱちんと切り替わる瞬間を描いて胸を突かれる作品ばかり。印象に残ったのは「銀座か、あるいは新宿か」「太陽のうた」「彼らが失ったものと失わなかったもの」など。「太陽のうた」以外、冷静に観察している女性がみな絵都さんに見えてしまった(汗)。
読了日:03月30日 著者:森 絵都


神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件
私まで、どこに運ばれていくのが分からない不安と高揚感の中で最後まで読み終えた。ある意味、荒唐無稽で何でもありなトンでも話なんだけど「橿原」に何重にも意味が重ねられていく最中の日本&日本人論が興味深かった。「石目、お前は何者だ?」
読了日:03月31日 著者:奥泉 光

読書メーター

思ったより冊数も読めたし、読んだ本みな当たりで大満足の3月の読書でした。
良かった本を3冊選ぶとしたら……選べませーん(涙)。
どれもみんな良かったーーー。しみじみ。
とか言いながら、谷崎由依と出逢ったことが最大の収穫。
描き出される世界観も静謐で端正な文章もみんな好き。すごい好み。
それにしても、子供がいないと読書がはかどるなあ(爆)。

31冊のうち、自腹本が13冊、図書館本が18冊でした。

(湊かなえ『少女』をボロクソに貶してる感想を見かけたけど
そりゃご都合主義的展開はあったけど、そんな貶すほど悪い作品とは思わなかったな。
と、ぼっそり呟く/笑)
author: 七生子
こんだけ読んだ(月間リスト) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
 
 

スポンサーサイト

author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -
 
 
Comments:
Leave a comment:






TrackBack URL:
http://naoko1999.jugem.cc/trackback/973
TrackBacks:
 
 

どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
ドンナ・マサヨの悪魔 六本指のゴルトベルク 遠くの声に耳を澄ませて 恋細工 ジョーカー・ゲーム きりこについて 山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)