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菅浩江『おまかせハウスの人々』

おまかせハウスの人々
おまかせハウスの人々菅 浩江
講談社 2005-11
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あるのだろうか??理想の家族、心安らぐ家
私たちは、「家族の肖像」を、どんな色に染めようとしているのか。近未来の日常を描く待望の作品集。
「純也の事例」「ナノマシン・ソリチュード」「おまかせハウスの人々」ほか、菅マジックが冴えわたる6編収録。

科学技術が進歩して便利な道具が日常的に使えるようになった近未来の風景が舞台ながら、
描かれているのは現代のこの社会の中でも難しい他人との距離感、コミュニケーションの難しさで、
道具に振り回され、自分にとって本当に大切なものは何かを見失ってしまった人間の
喜悲こもごもを描いた短編が6編収録された短編集です。
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author: 七生子
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北野勇作『空獏』

空獏
4152086661北野 勇作
早川書房 2005-08-25
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空っぽの獏が食べる空爆の夢はあまりにも空漠としているけど、そこに広がる空は泣きたいほどきれいで…。10の掌篇と9つの短篇が織りなす、不条理で優しい戦争。北野版「スローターハウス5」。書き下ろし。

何度も何度も延長を繰り返したけど、ようやく読み終わり。

「獏・戦争・西瓜」をお題にした三題話が詰ってるみたいな
10の掌篇と9つの短篇からなる作品集。
読んでいる最中は、完成図がないバラバラになったジグソーパズルを渡されて、
勘だけを頼りに手探り状態でピース同士を組み合わせ、一枚の絵を完成させるかのよう。
現実の話なのか、それとも夢の中の話なのか。
その境目さえも曖昧な、不思議な不思議な夢の夢の物語でした。
でも、不条理でちょっぴりグロい悪夢ばっかりで、うんうんうなされそうだけど(汗)。
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author: 七生子
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山之口洋『完全演技者』

完全演技者
4048736345山之口 洋
角川書店 2005-08-31
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おすすめ平均 star
star芸術を究めたその先に
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トータル・パフォーマー。それは、別の自分として生きるという選択。
ネモ、ソーホーに生きる伝説のトータル・パフォーマー。修はふとしたきっかけでネモのバンドに入り込んだ。私生活をひた隠し、ストリートにはけして素顔で出ない彼ら。次第に修は倒錯的世界にのめり込んでゆく。


80年代を舞台にした、ロック青春小説。
自分にぴったりくる音楽を探し求めていた主人公は、
偶然聞いたテクノとオペラが融合したクラウス・ネモ率いる「ネモ・バンド」に
魅了され渡米することに。
素顔も私生活も全て隠し、生身の人間としての全てを投げ捨てて芸術に捧げ、
パフォーマンスするのが「完全演技者(トータル・パフォーマー)」であり、
ネモ率いる「ネモ・バンド」である。
ふとしたことから主人公は「ネモ・バンド」に参加することになるんだけど、、、
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author: 七生子
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柾悟郎『さまよえる天使』

さまよえる天使
4334924719柾 悟郎

光文社 2005-10-20
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普通人の300倍の時間を、ゆっくりと静かに生き続けている人たちがいます。彼らの一瞬が、私たちの永遠。それでも、めぐりあえたら嬉しい。『小説宝石』等に掲載されたものに書下ろしを加えて単行本化。

待望の柾悟郎の新刊『さまよえる天使』でございます。
新作を読める日がこようとは。嗚呼、生きてて良かった(感涙)。
買ったその日のうちに読んじゃいたかったのに、野暮用に邪魔されて(涙)
結局、今になっちゃいました。
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author: 七生子
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加門七海『蠱』

4087470997加門 七海 集英社 1999-09売り上げランキング : 327,892
おすすめ平均 star
star「後書」がいちばんコワい
star怖いのに笑いがこみあげる 読んでいて楽しかったホラーです
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恋敵への呪咀の念が、過去の"蠱毒"を甦らせ、女子大生の胎内に蟷螂が宿る…。短篇処女作の「蠱」をはじめ、カメラマン志願の青年の"眼球すりかえ奇譚"「浄眼」や、弥勒信仰をテーマにした、戦慄の"生体ミイラ村物語"「桃源郷」など、学園を舞台にした5篇を収録。乾いた怖さが心地よい、「現代の怪談」の傑作。

“人ならぬものが見えてしまう”加門七海による学園を舞台とした現代の怪談は
半端じゃなく恐ろしい。
北森鴻「蓮丈那智シリーズ」は民俗学とミステリを融合させて、
その意外な相性の良さに驚かされたけれど、やっぱり民俗学とホラーの組み合わせが
ベストパートナーだよなあと、この作品を読んで痛感した私です。




収録された5作品、「蠱」では蠱毒、「浄眼」では目玉のおばけ、「桃源郷」ではミイラ信仰、「実話」では学校の怪談、「分身」では“形代=人形”を扱い、
5作品に共通して登場し狂言回しとなる人物は民俗学の御前(オサキ?)教授と、
豊富な民俗学の知識を駆使して描くのは、いつしか通常ではない領域に足を踏み入れ、
人ならぬ身へと堕していく人間の姿。
誰の心の中にも眠っている欲望だからこそ、ぞっとするほどに怖くて恐ろしいのだ。

恋人に執着するあまり、身内に蠱毒を飼う女の話も気色悪くてダメだったけど、
なんといっても強烈なインパクトで忘れようにも忘れられないのは「実話」でしょう。
後書きを読むと、怖さ倍増かも。怖ッ!


作者の加門さんて、本当に“見えてしまう”体質らしいですね。
小説ももちろん上手いんですが、それよりも実体験の数々の方が
何倍も奇妙で不思議で恐ろしくて、でも面白かったりする。
加門さんがこれまでに遭遇してしまった恐怖体験を、
4日4晩にわたって語り切った実話怪談集『怪談徒然草』も強力にオススメ。
霊の存在なんてまるで信じていなかったけど、
「もしかしたら、この世の他にもう一つ別の世界があるのかもしれない」
そう思えるようになったのは、加門さんのおかげです。
私自身はまるで見えない人間だけど、見えすぎるのも困りモノですな。
こーんなに怖い思いをしなくちゃいけないのなら、私には要りませーん(涙目)。
怪談徒然草
4840106061加門 七海 メディアファクトリーダ・ヴィンチ編集部 2002-08売り上げランキング : 49,281
おすすめ平均 star
star霊が「ピチピチしていきがよかった(笑)」って(笑)
star中の上くらいかな
star本人の恐怖体験ものが読みたい方へ
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author: 七生子
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デュアル文庫編集部『手塚治虫COVER エロス篇』

手塚治虫COVER エロス篇
手塚治虫COVER エロス篇
デュアル文庫編集部
『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『リボンの騎士』……手塚治虫は僕たちの原点だ! 実力派作家たちがジャンルを超えて集い、新たなる物語を紡ぎはじめる。手塚作品への愛とリスペクトに満ちたアンソロジー、ここに登場!

『SF Japan』の手塚治虫特集号に掲載された作品を
「タナトス篇」と「エロス篇」の2分冊に編集して収録した内の1冊。
まずは森奈津子&牧野修&井上雅彦の作品目当てで、エロス篇から。えへへ。

参加作家らの手塚作品への愛がひしひしと伝わってくるようなアンソロジー集。
きっと、自身の手塚体験が作品に反映されているんでしょうね。
熱い思いに打たれて、読んでる内に、たまらなく原作が読みたくなってくる!!
(原作を知らなくても楽しめるけど、知ってたら…たまんないでしょうな)
それにしても手塚治虫という漫画家は、現在でも十分通じる、いんや、
極めて現代的な問題をテーマにした作品を、
ウン10年も前に発表してたんですねー(驚)。本当に天才だったんだ!!

収録作中、1番面白く読んだのは
森奈津子「電脳王子サファイア(リボンの騎士)」かしら。
「体の性」「心の性」「社会的な性」の齟齬を扱ったこの作品を
森奈津子さんがリスペクトするのはまさしく適材適所と深く納得。うんうん。
原作と森奈津子版とではどう違うのか。
さっそく読み比べてみたくなっちゃった私です。
author: 七生子
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藤田雅矢『蚤のサーカス』

蚤のサーカス
蚤のサーカス
さあお立ち会い、世にも珍しいサーカスだ。だけど蚤に心まで奪われちゃいけないよ。蚤に魅せられた男の野望と、虫好き少年たちの活躍を描く冒険ファンタジー。

前作『糞袋』は、面白いんだけど読んでいる内に臭ってきそうで
顔をしかめながら読んだ記憶があるけれど、
今度はこれでもか!とばかりにムシ、ムシ、ムシ、ムシ、虫づくし!
正直、昆虫類が苦手な私にとっては「うわっ!勘弁して頂戴!」
投げ出したくなるシーンもあったけど(「食料倶楽部」のあたりが特に^^;)、
不可思議な蚤への興味から、なんとか読了。
見るのもイヤな虫の事が、少しは好きになった…ってことは絶対になし!!
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author: 七生子
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藤田雅矢『糞袋』

糞袋
糞袋
「人間なんぞみな、糞袋よ」時は江戸、舞台は京都。ひょんなことから、花街の糞尿配達屋を営み、あれやこれやと出世をとげた男の天晴れな人生。痛臭、洛中肥えたご綺譚。第7回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

しりあがり寿による挿絵のまんまのような、ユーモラスでほっこりした物語で、
読んでいてとても楽しかったのだけど…スカトロ好きじゃないぃ(汗)。
読んでる間、なんだか臭ってきそうで閉口しちゃった(汗)。
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author: 七生子
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坂本康宏『シン・マシン』

シン・マシン
シン・マシン
脳が機械化される奇病、MPSは世界を一変させた。器具を使用しない相互の情報伝達を可能にしたのだ。究極の情報化社会に、一人の青年が、怒りをたたきつけるノンストップ・サイバーアクション。

中盤から終盤にかけての戦闘シーンが、ベタだけどグロテスクで強烈(苦笑)。
だけど、ド派手で気色悪い戦闘シーンよりも注目すべきなのは、
あとがきにもあるように、この物語はSFの設定を借りた
「兄弟愛」「家族愛」の物語だということ。
作中、何度も繰り返し問い続けられる
「人と機械の違いとは?」「何のために人は生きるのか?」が、
全ての伏線が収斂したラストにおいて、静かな感動を生む。じーん。
物語のからくりが全て明らかになっても、
作品に込められた作者からのメッセージに、思わず胸が熱くなった。

賛否両論あるようだけど、私はこの作品を読めて本当に良かったと思う。
でも…神林長平『ライトジーンの遺産』は読んでみようと思いまするはい。
author: 七生子
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牧野修『蠅の女』

蠅の女
蠅の女
牧野 修
 暗闇に包まれた廃墟。地中から、光り輝く男を掘り出す異様な女たち。城島洋介とオカルト部の仲間は、救世主復活を標榜するカルト教団の秘密儀式を目撃してしまった。それが悪夢の始まりだった。一人、また一人と姿を消してゆく仲間たち……。そして、城島の前にもあの女たちが――「見つけたよ」。
 恐怖が奔流のように襲いかかるアクション・ホラーの傑作!

たまたま目撃してしまっただけなのに、、、。
何故ここまで執拗に命を狙われなければいけないのか、の憤りを感じつつも
ひた寄せる恐怖にこちらまで、身の毛もよだちそう。ぶるぶる。
家族が寝静まった真夜中にだけは、決して読めない恐ろしさかも。

興味をそぐと嫌なので、以下、反転。
[この作品の面白さは、なんと言っても逆転の発想でしょう。城島の命をつけ狙うのが、人間の救い手たる「救世主」で、城島がボディーガードとして契約した相手が、ベルゼブルたる「蝿」という皮肉(福音書の言葉の解釈に、思わず絶句)。そして、いつの間にか「救世主対蝿」の黙示録の最終戦争へと雪崩れ込んでいく、、、、。]

「蝿を味方につけ、城島は最後まで生き延びることが出来るのか?」
その興味から、恐怖に身震いしながらも、
一気に読ませてしまう迫力のホラー・アクション作品。面白かった♪
この作者にしては、グログロシーンも少なめかしらん?
田中啓文の『ベルゼブブ』と、ぜひ合わせて読んでみたい。
author: 七生子
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どこまで行ったらお茶の時間

本を買うのも読むのも借りるのも大好き!
とにかく本が好きな私七生子が、読了本の感想など綴ってます。
ドンナ・マサヨの悪魔 六本指のゴルトベルク 遠くの声に耳を澄ませて 恋細工 ジョーカー・ゲーム きりこについて 山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)